デイ・オブ・ザ・デッド2 監督:アナ・クラヴェル 脚本:アナ・クラヴェル 出演: ローリー・パラニャイ、スタン・クランメッコ、 ストーリー 1968年、レイブンサイド軍事基地にて人間の遺伝子を勝手に組み替えてしまうウイルスが発生。感染者を収容していた病院は人を食らうゾンビで溢れ返り、手に負えなくなった軍部によって施設は完全に破壊された。時は流れ、再びに病院となったレイブンサイド。ある日、外出を許された数人の精神病患者たちが錆び付いた水筒を発見する。夢想病を患うアイザックは、絶対にその水筒を開けてはならないと主張するのだが、仲間のひとりが誤って中に入っていたウイルスを出してしまう。最初に感染した者は、思考能力も言語機能も失われないまま、食事も睡眠もとらずにゆっくりとゾンビに変貌。しかし、次に感染した者は一気に症状が進行し、すぐに人間を襲い、共食いまでをも始めたのだ!一瞬にして爆発感染した病院内は臓物と血の海。何かを隠している数人の医師と軍部は、大量に発生したゾンビたちの“外出”を許してしまったのだった…。 レビュー 2008年に公開されたリメイク版「デイ・オブ・ザ・デッド」の続編では無く、ジョージ・A・ロメロが監督した1985年の「死霊のえじき」の正統な続編という謳い文句で製作された作品。あまりの出来の悪さに、本国アメリカで総スカンを食らったことでも有名。というワケで、どれだけ酷い映画なのかとウキウキウォッチンで観賞したのだが、これがまた予想を遥かに上回るゴミ映画で本当に驚いた。一体、何でこんなワケの判らない映画作ったんだ? ゾンビ映画好きが唯一楽しめるのは、病院内に溢れ返ったゾンビを軍隊が一掃する冒頭部分のみ。その後は「5日前」のテロップが入り、精神病院を舞台にした退屈な人間ドラマが展開される。ここで凄いのが「5日前」のテロップ入れておきながら、冒頭のゾンビ事件で行方知れずになったウイルスのケースがボロボロの状態で発見されたりと、物語の舞台はどう見ても数年が経過しているということ。その後、「4日前」「3日前」と話は進行し、最後は「昨日」で終わる。一体、いつの「5日前」を描いた話だったのかは最後まで判らない。書いていて気付いたが、もしかしたら「死霊のえじき」のような世界になるまでの5日間を描いていたのかもしれない。続編ではなく前日譚ということなのかも。 例えそうだとしても本作に対する評価が変わることは無い。ゾンビウイルスに感染した人間がゾンビ化する前兆として、テレパシー能力や感覚を共有する能力が身に付くという設定も、物語で活かされることが全く無いので、何でこんな意味不明な設定を加えたのか本当に謎。ウイルスに感染したヒロインが何で妊娠したのかも判らないし、そこから何が生まれてくるのかも結局描かれない。何なんだこの映画は!製作者連中は全員バブに撃ち殺されちまえ! これが「ゾンビ・オブ・ザ・デッド 病院からきた赤色のヤツ」みたいなタイトルでリリースされたのなら、「JVD今回頑張った!感動した!」と手放しで絶賛するだろうが、あろうことか「死霊のえじき」の正統な続編を名乗ってしまっていることに尋常ならぬ苛立ちを覚える。冒頭しか見所が無いという点も含め、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の勝手な後日譚である「チルドレン・オブ・ザ・デッド」と非常によく似た作品であるといえる。
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舞台は「死霊のえじき」とは全然関係無い精神病院
病院からきた赤色のヤツ |
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