ゾンビ・オブ・ザ・デッド
感染病棟

監督:エリック・フォースバーグ

脚本:エリック・フォースバーグ

出演:ルイス・グラハム、ジョー・ジャラリアン、
ゲーブル・ワーマック、ディレイド・ルイス

ストーリー

 秘密の実験が行われている医療施設。一度、脳死した人間を蘇生させるというものだ。しかし、この実験は失敗を繰り返し、施設の地下にはゾンビとなった人々で溢れていた。この研究にはげむ博士は、施設内に妻と娘と暮らしていた。しかし、妻はこの実験をうけており、ゾンビとなっていた。娘は博士の助手ピーターと婚約しており、妊娠していた。日々増えてしまうゾンビに頭を悩ませる博士。妻たちゾンビはある日反乱を起こし、博士を殺してしまった。施設の地下から次々に現れるゾンビたち。施設内でピーターと娘はゾンビたちとの激しい闘いを余儀なくされた。

レビュー

 みんな大好き「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」シリーズの5作目。やはり前作のレビューで予想した通り、今後このシリーズはサブタイトルのみを変更して展開していくようだが、こんな予想が当たったところで別に嬉しくも何ともない。前作が「沼からきた緑色のヤツ」という副題だったので、てっきり「〜からきた〜色のヤツ」で統一するのかと思いきや、今回は全く関連性の無い「感染病棟」という四文字熟語で攻めてきた。相変わらずJVDが何を考えているのか分からないが、ゾンビ・オブ・ザ・デッド(死者のゾンビ)というカレー味のカレーパンみたいな間の抜けたタイトルのDVDが5本並んで棚に収まっている様はなかなか壮観である。

 前作「沼からきた緑色のヤツ」沼に沈めたいくらいの超ゴミ映画だったので、精神的ダメージを覚悟して鑑賞に挑んだのだが、何と意外や意外、ゾンビ・オブ・ザ・デッドなのに面白いのだ。ビデオ撮りだが、カット割りもマトモで脚本も上手くまとまっている。特殊メイクも自主製作とは思えぬほどの凝りようで、ゾンビのお食事シーンでは頭をほじくって脳味噌を取り出したり、ショットガンでゾンビの両腕を吹っ飛ばした後にノコギリで真っ二つにしたりと、見応えのある人体破壊描写がテンコ盛り。何てこった…これじゃあ普通のゾンビ映画みたいじゃないか…!

 心臓が止まっていることと、人肉が食いたくなること以外は人間と大して変わらないゾンビの設定もオリジナリティがあり、ゾンビ化した主人公が正気を保ったまま院内のゾンビを駆逐するゾンビvsゾンビの展開も捻くれていて面白い。また、最終的に生き残るヒロインも実はとっくの昔にゾンビ化していた…という「ゾンゲリア」ばりのオチもあり、JVDが拾ってきた映画とは思えぬほどの出来の良さである。

 勿論、自主映画なのでツッコミ所は多数ある。水道管のチューブをガス管に刺したからってスプリンクラーからガスは出ないだろか、絶対に間違ってる輸血方法(重症を負った女性に輸血をする為同じ血液型の男性の腕からバカでかいポンプを使いスゴイ勢いで血を抜いていく。そんなに抜いたら死ぬぞ…と思って見てたら案の定死ぬ。何やってんだ)など、挙げていったらキリが無い。だが、それでも製作者の丁寧な仕事が、そういった細かいマイナス点を払拭することに成功しているので、大して気になることは無い。少なくとも、「デイ・オブ・ザ・デッド2」なんかよりは余程楽しめる作品である。

 

  

かなり頑張ってるゴアシーン。脳味噌も食う

 

施設内のゾンビを一掃するクライマックスも見応えアリ

 

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