マングラー2

監督:マイケル・ハミルトン・ライト

脚本:マイケル・ハミルトン・ライト

出演:ランス・ヘンリクセン、チェルシー・スウェイン、
フィリップ・バージェロン

ストーリー

 処女の血を浴び巨大プレス機に降臨した悪魔マングラー。人類を圧搾し、鮮血を撒き散らしたそれは滅んでいなかった。そして21世紀。インターネット空間に潜んでいたマングラーは人類を殲滅すべくある学園のサーバーにコンピューター・ウイルスとして侵入。学園長を支配し、生徒達を血祭りにあげてゆく…。

レビュー

 悪魔の憑依した巨大洗濯用プレス機が人間をムシャムシャ食べるバカ映画の続編。今回のマングラーは何故かコンピューターウイルスに姿を変えていて、学校のセキュリティシステムへと侵入するや否や、コックを冷凍室に閉じ込めたり、ビッチの指を洗濯機の蓋で挟んだり、生意気なガキを熱湯スプリンクラーで煮え殺したりする。まるで学校全体が意思を持って襲い掛かってくるような無茶苦茶さが魅力的だが、ほとんどの被害者はカメラの外でウギャーっと悲鳴を上げるのみで、直接的な残酷描写が皆無に等しいのは低予算映画の悲しいところか。

 また、主人公の女子生徒が容姿、性格ともにブスという救いの無さで、これっぽっちも感情移入が出来ない。学園内にマングラーが侵入したのも、コイツがネットでダウンロードしたものを悪戯でサーバーにブチ込んだのが原因であり、自分の所為で多くの人命を奪ってしまったのにも関わらず、ラストで父親と抱き合ってヘラヘラしてる姿にはマングラーじゃなくても殺意が沸いてくる。最期の最期で空から前作のプレス機が降って来て、親子もろともミンチにしてくれるラストだったら監督にファンレターの1枚でも送っているところなのだが。

 ところで、マングラーがコンピューターに侵入したときに表示されるメッセージが「YOU`VE BEEN MANGLED」なのだが、その時の日本語字幕が「君はマングラれた」。この日本語訳にゴーサインを出した人間は即刻マングラーの餌になって頂きたい。それと、名も知らぬ俳優が大半の中、地味に名優ランス・ヘンリクセンが出演しているのもツッコミどころの1つだろう。マングラーに侵され、コードが体内にズブズブと入ってアンドロイドもどきへと変貌していく姿は、「エイリアン2」のビショップを彷彿とさせて少しだけ胸が熱くなる。

 

 

“マングラれた”って何だよ

 

   

マングラれたランス・ヘンリクセン

 

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