トワイライトシンドローム
デッドクルーズ

監督:古澤健

脚本:古澤健、麻草郁

出演:関めぐみ、野久保直樹、寺島咲、
仲村瑠璃亜、村井良大、福下恵美

ストーリー

 春香の誘いで船旅に出発する6人。その船上で、いじめられっこの絵里が手に入れたのは、悪夢のゲームだった。リセットを押すと全てが巻き戻るが、ゲームスタート時からはじまった異常な事態は消え去らない。絵里に殺されたことを恨みに思い、絵里をリンチする優子。春香と吾郎はみんなでゲームをクリアすることを提案するが、優子に恨みのあった絵里はゲームを再びリセットし、復讐を始める。崩れゆく人間関係の中で、果たして春香たちはこのゲームをクリアできるのだろうか?

レビュー

 「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」の発売に合わせて公開された低予算ホラー。海上の大型客船を舞台に、同窓会で集まった6人の若者が“現実を変えるゲーム”を手にしてしまい、悪夢のような大惨劇に巻き込まれるという「トワイライトシンドローム」とは何の関係も無いストーリーには思わず絶句だが、チープなメイクを施したゾンビの集団やフリーク面した殺人鬼が矢継ぎ早に襲いかかってくる展開は、まるで「代官山ワンダーランドHORROR」を現代風にリメイクしたような印象を抱かせる。

 面白いのは、登場人物が無惨な死を遂げても、誰かがゲームをリセットすれば簡単に復活出来できるのだが、死ぬ時に体験した強烈な痛みだけは記憶として残ってしまうという設定。体を布団みたいにグルグル巻きにされて殺された女の子が、リセット後に痛みに悶えて泣き叫びながら復活するのが実に痛々しい。それを利用して、ムカつく奴を何度も殺そうとする輩が出てきたりと、登場人物のいがみ合いが終始続き、全員が一致団結してゲームクリアを目指す王道の展開が最後まで無かったのも意表を突く感じで良かった。

 緊迫したシーンなのに、妙に能天気で明るいBGMが流れたり、結末が羞恥心の野久保ファン発狂モノのバッドエンドだったりと、80年代のB級ホラーが持つ如何わしさを物凄くチープに再現したという点では成功している映画といえる。唯一の不満はタイトルが「トワイライトシンドローム」だということくらいか。本作を観た今となっては、単なるおっぱい映画だった「トワイライトシンドローム〜卒業〜」が極めて真っ当な映画化だったと思えてしまうから不思議だ。

 

 

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