妖怪天国
ゴーストヒーロー

監督:手塚眞

脚本:原田真人、手塚眞

出演:草刈正雄、パッパラー河合、
SYOKO、美加理、ラッキィ池田、伊武雅刀

ストーリー

 古くからハイテクビルに保管されていた石像に処女の血がかかってしまい亡霊武者が現世に復活してしまった。ゴーストバスターズの血筋を引くCG研究部門の責任者・安達は、突然現れた妖怪達と協力し、壮絶な戦いに挑むことになる…

レビュー

 天才漫画家・手塚治虫の息子なのにパッとしない手塚眞監督の手掛けた、やっぱりパッとしなかった脱力妖怪映画。一応、続編扱いであるが、前作の「妖怪天国」とは話が全く繋がっていないので、本作から観賞しても何も問題は無いだろう。といっても、映画の中身は違った意味で問題だらけなので、軽い気持ちで手を出すとかなりのダメージを受けることは必至である。注意が必要だ。

 妖怪映画にしては珍しく、現代のハイテクビルを舞台にしているのは斬新な試みであるが、このビルを妖怪達が占拠して大パニックという魑魅魍魎の地獄絵図みたいな素敵すぎる展開にはならないので、妖怪映画ならではの“お祭り感”を期待しているとかなりの肩透かしを食らうだろう。実際に大暴れするのは、処女の血を浴びて現世に復活を遂げた怨霊武者1体のみで、他の妖怪たちは人間の手助けをする味方である。その妖怪たちにしても登場する数はほんの僅かであり、別にいなくても物語に差し支えの無いという悲しい現実。というか、これのどこが妖怪天国なのだろうか。前作と全く無関係のストーリーなのだから、題名は変えても良かったと思うのだが…

 脚本が妖怪放置なのは置いといて、本作の主軸となっているのはゴーストバスターズの血筋を引く主人公・草刈正雄と怨霊武者の憑依した伊武雅刀との対決である。怨霊武者が日本刀で会社の重役や警備員をぶった斬るシーンはホラー度が高めで楽しめるが、対抗する草刈正雄が本当に主人公かよとツッコミたくなるほど存在感がない。部下の開発した立体CGの女戦士と怨霊武者が壮絶なチャンバラをしているのを、主人公と妖怪連中が座って見ているだけという斬新すぎるクライマックスには「スゲー!さすがは巨匠の息子だ!」と思わず唸らされた。そんなワケあるか。 

 

  

 金髪美女のろくろっ首は斬新だった

 

怨霊武者vs立体CG戦士。主人公は見てるだけ…

 

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