アース・トゥルーパーズ
地球防衛軍vs巨大蟻軍団

 

監督:デヴィッド・ヒューイ

脚本:デヴィッド・ヒューイ

出演:メル・ノバック、ティナ・デジリー・バーグ、
スティーヴ・スプライ

ストーリー

 超巨大隕石が人工衛星に激突!放射能を帯びた無数の破片が地球に降り注いだ。この影響で自然環境が激変、地球は嘗て無い天変地異に襲われる。だが、それはこれから起こる壊滅の始まりでしかなかった。数千年間、地球の核深くに眠っていた巨大な蟻軍団が目覚めたのだ!すでに崩壊した地球を襲う蟻の軍団。それを阻止する為、組織された地球防衛軍は決死の闘いを挑む!地球を救う為に。

レビュー

 おっ!SIMPLEシリーズの地球防衛軍って映画化してたんだ〜」と勘違いして借りちゃう脳内お花畑さんは居ないとは思うが、万が一という事もあるので念の為に言っておこう。この映画は罠ですっ!勿論、「スターシップ・トゥルーパーズ」とも関係が無い。例えそれでも内容が面白ければ何も問題は無いのだが、「ヴァンパイアX」や「ダイナソー・ファイター」「アイス・コング」などの強烈な地雷映画を連発して駄作を産む機械化しているデヴィッド・ヒューイ作品なので、どう転んだって傑作になる筈が無い。

 ピーター・ジャクソン版キングコングの毛1本以下の予算で製作されたであろう巨大蟻のCGは卒倒するくらい惨い出来だし、脚本も限りなく迷走しまくっていて何が何だかよく分からない。主軸となるストーリーは正統派モンスター映画の流れを踏襲していてシンプルな出来なのだが、どういうワケかそこに謎の組織から逃げ続ける男達という構図の意味の無い逃亡劇が存在している。そこだけ明らかにフィルムの質感が違うことや、登場人物が一度も「巨大蟻」という台詞を発していないことから、昔撮ったお蔵入り映画を強引に捻じ込んだものと思われる。エド・ウッドもびっくりの水増し大作戦である。

 無駄な水増し逃亡劇を除けば、メインのストーリーはそこまで悪いものではない。巨大蟻が赤信号で止まったり、「HOLLY WOOD」の看板がぶっ壊れまくって「HOLLY COW(あれまぁ)」になったりとギャグのセンスは絶望的であるが、巨大蟻が戦闘機を撃墜するまでのくだりや、クライマックスの女王蟻と戦闘ヘリの対決などは思わず見入ってしまった程だ。見入っただけで面白いと感じたワケではないが、少なくとも「キング・スパイダー」よりは見せ場のある映画だったと言える。ラストに登場する巨大天道虫にも思わずニヤリだ。

 

 

アパッチvs女王蟻はショボイながらも健闘

 

 

次回「地球防衛軍vs巨大天道虫」もサービスサービスぅ!

 

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