エルム街の悪夢5
ザ・ドリームチャイルド

監督:スティーブン・ホプキンス

脚本:レスリー・ボーム

出演:リサ・ウィルコックス、ケリー・ジョー・ミンター、
ダニー・ハッセル、ニコラス・メレ

ストーリー

 フレディを倒し、平穏な日々を過ごしていた“ドリーム・マスター”アリス。だが、彼女を再び悪夢が苛むようになる。精神病院の地下重症者病棟に置き去りにされ、患者達に襲われるシスター姿のアリス。それはフレディ誕生のきっかけとなった忌まわしき過去の再現であった。そして、アリスは、シスターから生まれた醜い胎児が急成長しフレディとして復活するのを目の当たりにする。電話を受けアリスの元に駆けつけようとした恋人のダンは、眠っていなかったにも関わらずフレディに惨殺される。そう、フレディは、アリスの胎内で成長していたダンとの赤ん坊の夢を通じ、再び現世へ流血の侵略を開始していたのだ。

レビュー

 3作目から続くドリームウォリアーズ編の最終章ともいえる作品。前作でクリスティンからバトンタッチしたドリームマスターのアリスが本作でも主人公を務め、鏡を見て勝手にくたばった筈が案の定生きていたフレディと対決をする。冒頭から全裸で溺死させられそうになったり、修道女のコスプレをさせられて大勢の精神異常者に集団レイプされたりと、気弱で清純派な妹キャラから一気に汚れ役への道を転げ落ちる羽目になる彼女だが、どうやら彼女は前作で結ばれた彼氏との間に子供が出来てしまったようで、今回のフレディはその胎児の夢を利用してアリスやその周辺の無関係な人々に悪質な嫌がらせをしていく。

 SFXを駆使した悪趣味な殺戮シーンは本作で頂点を極め、スピード狂の彼氏がバイクの配線が全身にズブズブと突き刺さってバイクと一体化してしまったり、過保護な母親のせいでまともに間食も出来ない娘は、臓物を頬がパンパンになるまで食わされて窒息死する。その中でも奮闘していたのはコミックオタクの青年で、「夢の中では自分の憧れの姿に変身出来る」というシリーズのお約束を踏まえて近未来SF風のガンマンになってフレディを追い詰める…が、スーパーマン風の衣装に身を包んでパワーアップしたフレディの前ではクソの役にも立たずにズタズタに切り裂かれてジ・エンド。今作のべスト・オブ・噛ませ犬はこいつで決まり!

 エンタメ作品としてはシリーズ1、2位を争う出来といっても過言ではないが、これまでのキモであった「夢なのか現実なのか分からない恐怖」は完全に消え失せてしまい、犠牲者の多くは誰がどう見ても覚醒してる状態なのにも関わらず、何故かフレディの餌食になってしまっているのがどうにも納得が出来ない。エンドクレジットで流れる脱力ラップも第10回ラジー賞最低主題歌部門受賞も納得の超KYソングで、もう少し初代の不気味さを取り入れてくれれば文句の無い出来だったのだが…。

 

 

臓物を食わされて頬がパンパンになるショックシーン

 

 

ベスト・オブ・噛ませ犬な漫画ヲタ青年

 

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