エルム街の悪夢4 監督:レニー・ハーリン 脚本:ブライアン・ヘルゲランド、スコット・ピアース 出演:ロドニー・イーストマン、アンドラス・ジョーンズ、 ストーリー フレディを倒してから2年後、悪夢から開放されたクリスティンは、スプリングウッド高校の生徒として平穏な日々をおくっていた。 レビュー 前作で完全に成仏した筈のフレディが簡単に復活し、再び若者達を血祭りにあげていく4作目。「ダイ・ハード2」や「ディープ・ブルー」といった勢いだけのバカ・アクションを次々と送り出しているレニー・ハーリン監督の映画なので、例によって本作もツッコミだしたらキリが無い、極めて大味なバカ映画に仕上がっている。 そもそも、物語の導入部でもあるフレディ復活の原因からして意味が分からない。前作の生き残りである黒人のキンケイドが夢の中で愛犬(名前:ジェイソン)を追っ掛けていたら、愛犬はフレディが埋葬されている地面を掘り起こして炎のションベンをする。それを浴びたフレディの残骸はみるみる内に肉付きを取り戻して復活を果たすのだが、何故これで復活出来るのか意味不明。尿道から火炎を放射する犬も大概にしてほしいが、それで復活するフレディもフレディだ。他にも鑑賞中に「えっ…ちょっ、何で?」となるシーンが多数見られ、レニー・ハーリンの大胆すぎる演出の数々に打ちのめされることは必至。ある意味で一瞬たりとも目の離せない作品である。 ノリとしては前作のバトルホラーとしてのテイストを受け継いでいて悪くは無いし、前作の生き残りが次々と惨殺されていく悲惨な展開も続編としては正しい。ナンシー、クリスティンときて、本作からアリスという少女がヒロインとなるのだが、最初は内気だった彼女が後半で死んだ友人の特技を継承(えっ…何で?)して武闘派少女へと覚醒していく様が実に可笑しい。また、彼女の兄も一筋縄ではいかず、日の丸国旗や“NINJA”と書かれたポスターを部屋に飾り、延々ヌンチャクの練習をしているような大和魂溢れるサムライボーイなのだが、ふさぎ込んでいる妹に「元気があれば何でも出来る」精神で蹴り技を伝授するシーンは不覚にも爆笑してしまった。夢の中では自慢のニンジャアクションもクソの役にも立たずに秒殺されるのはお約束とはいえ、見事な散り様であった。ってかコイツ最高。 バカ映画なのは間違いないが、エルム街シリーズの特徴でもある凝りに凝った悪趣味な特殊効果は健在で、ピザのミートボールが人間の顔だったり、ゴキブリ嫌いの女の体が徐々にゴキブリに変貌していくのは夢に出てきそうなくらい気持ち悪いし、アリスに鏡を向けられたフレディが絶命していくシーンは、何でフレディの弱点が鏡なのかサッパリ分からないものの結構なインパクトがあった。ちょっと頭は悪いけど、サービス精神だけは旺盛なレニー・ハーリンらしい映画であったと云える。
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エルム街シリーズ屈指のバカキャラ。アンタ最高
ゴキブリ嫌いのビッチはゴキブリになっちまえ! |
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