エコエコアザラク
WIZARD
OF DARKNESS

監督:佐藤嗣麻子

脚本:武上純希

原作:古賀新一

出演:吉野きみ佳、管野美穂、
田村美保、角松かのり

ストーリー

 謎の悪魔崇拝グループが、東京に血の五芒星を描いていた。その中心に位置する聖華学園高校に黒井ミサという少女が転校してくる。ミサは転校早々、得意の黒魔術で教師を呪ったことから周囲の生徒達に不気味がられていた。ある満月の夜、ミサを含む13人の生徒達が追試のために学校に残されていたが、教師がいつまで経っても帰ってこなかった。生徒達は家に帰ろうとするが、学校は謎の結界に覆われ外に出ることが不可能となっていた。悪魔崇拝グループは魔王ルシファーを復活させる為、13人の生徒達を生贄にしようとしていたのだ。結界により魔術を封じられた黒井ミサは、首謀者の疑いをかけられ孤立しながらも、事件の真相究明に臨む。

レビュー

 数ある和製ホラーの中でも珠玉の1本。冒頭、逃げ惑う女性が鉄骨で頭部を粉砕されるという何とも刺激的なオープニングに始まり、黒井ミサの格好良すぎる登場。更衣室での着替え、女教師と生徒の濃厚レズシーンなどのお色気を挟んで、後はひたすらスプラッタ。生徒達の死に方も中々趣向の凝らしたものが多く、職員室に閉じ込められてミキサーの如くミンチにされたり、個室トイレに閉じ込められて溺死させられたり、勢いよく閉められた窓で首を切断されたりと、どれもこれも出来れば遠慮したい死に様ばかり。1人死ぬごとに、黒板に書かれた「13」の数が減っていくギミックも実に不気味でムードを盛り上げている。元凶と思われた教師を何とか撃破し、全てが終わったんだ〜と観客も黒井ミサも油断しきった頃に繰り出される菅野美穂の狂ったような高笑い。始めて観た時の衝撃は凄まじいものであった。

 よくよく考えてみれば、“史上最強の魔女”とまで謳われている黒井ミサが、結界を張られた程度で役立たずになってしまい、一般生徒と一緒にオロオロしている様は物凄く違和感があるし、ルシファーの力に耐え切れず勝手に自滅する菅野美穂の出オチっぷりなど、低予算ならではの荒削りな部分も多い。しかし、キレのある演出と個性的な登場人物の織り成すドラマにより、とにかく最後の最後まで観客を退屈させることはない。物語的には何も解決していないのに加え、黒井ミサは誰1人として救えなかったわけだが、鑑賞後の後味はとても爽やかである。どんなに予算が無くても、才能さえあれば面白い映画が撮れるという好例。

 

 

首チョンパされる女子生徒!ゴア描写も容赦が無い

 

 

完全に主役を食ってる管野美穂。怖すぎ

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送