デス・バレー
ブラッディ・ビルの復讐

監督:バイロン・ヴェルナー

脚本:マシュー・ユアン、ジョン・ユアン

出演:チェルシー・ジーン、ジェレミー・ブーべ、
グレゴリー・バスティアン、デニース・ブッテ

ストーリー

 若者達の前に突如現れた村、“サンセット・バレー”。昼も夜も存在しない、1日中サンセット(夕暮れ)が続くこの村は、異様なほどの静寂に包まれていた。不気味な雰囲気を感じながらも、一軒の家へと足を踏み入れた若者達。そこで彼らが見たものは、なんとゾンビの大群だった。必死に出口を探すが、どこまで行っても同じ景色が続くばかり。次々とゾンビに襲われていく中、彼らは「この村は永遠に呪われるだろう」と書かれた手紙を発見する。それは、かつて南軍ゲリラのリーダーとして北軍大量虐殺を行なったウィリアム・アンダーソン、通称ブラッディ・ビルが亡き妹の宛てた手紙だった。南北戦争時代、北軍支持派である村の自警団によって、最愛の妹メアリーを殺されたビルは、村人達を惨殺し、この村に呪いをかけたのである。ゾンビとして蘇ったブラッディ・ビルの、新たな復讐が始まる!

レビュー

 猛ダッシュするゾンビ、ガンガン鳴り響くロック、落ち着かないカメラワーク、ゾンビ達を統括するボスゾンビの存在と、新世紀ゾンビホラーの影響をモロに受けた作品。ゾンビ化現象が起きてるのは一帯の村のみということで、ゾンビ映画の醍醐味である終末感には乏しいが、ここで暮らす村人は1人残らずゾンビという無茶苦茶な設定なので、四面楚歌の絶望感は存分に味わえる。ボスゾンビのビルも、「チルドレン・オブ・ザ・デッド」のアボット・ヘイズのようなノータリンではなく、長刀で豪快にぶっ刺すジェイソンみたいな活躍を見せてくれるのも良い。ヒロインがコイツを倒す方法も、亡き家族のモノマネをして油断したところを一刀両断と、まんま「13日の金曜日PART2」と同様の作戦で思わずニヤリとしてしまう。今まで悪人のポジションだった奴が後半、劇場版ドラえもんのジャイアンのような男気溢れる善人に生まれ変わり、主人公の為に奮闘して根性の自爆を披露する「ドーン・オブ・ザ・デッド」のCJを意識したキャラの存在も含めて、作り手のスプラッターLOVEな精神がひしひしと伝わってくる。

 しかし、導入部分が長い割には必要の無いシーンが多かったり、BGMに頼りすぎた部分があったりと、演出に関してはかなり損をしている部分もある。とりあえずロック流しとけばCOOLだよネ!!と言わんばかりのクライマックスも問題アリ。

 

この腐れ顔がボスゾンビのブラッディ・ビルだ!

 

  

 「ドーン・オブ・ザ・デッド」のCJ的ポジションのキャラ

 

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