アナコンダ2

監督:ドワイト・リトル

脚本:ジョン・クラフリン、ダニエル・ツェルマン

出演:ジョニー・メッスナー、ケイディ・ストックランド、
マシュー・マースデン、ユージーン・バード

ストーリー

 ニューヨークの細胞研究所は、老化防止に劇的な効果ある花の発見に色めき立っていた。その花とは、ボルネオの密林に7年に1度、2週間だけ咲く幻の蘭、ブラッド・オーキッド。この研究に人生を懸けるバイロン医師は、研究仲間やスポンサー、コンピューター技師らと一路ボルネオに向かう。折り悪く、現地は雨期の真っ直中。この時期に危険な奥地へ船を出してくれる船頭は、いわくありげな流れ者のアメリカ人だけだった。降りしきる雨の中を出発する一行。だが彼らの行く手には、想像を超えた惨劇が待っていた…。

レビュー

 何故か8年ぶりに作られた続編。前作は怪物然とした巨大ヘビの迫力とヘビよりも怖かったジョン・ボイドの狂気とジェニファー・ロペスの透け乳首が見事に混在した傑作であったが、ジェニファーもジョン・ボイドもいない、更には巨大ヘビの出番すらも少ない上に肝心のCGがショボイという欠点だらけの本作は残念ながら失敗作だと言わざるを得ない。原題が「ANACONDA」になっていることから察するに、「エイリアン2」のように数で圧倒する恐怖を狙ったのだろう。確かに前作よりもヘビは増えていた。増えてはいたが、ワラワラと群れで襲撃してくるワケではなく、御丁寧にも1匹ずつ順番に襲い掛かって来る難易度:ベリーイージー仕様なのでモンスター映画としての面白さは絶望的である。

 恐らく最大の見せ場であろう、クライマックスで大群が登場するシーンも、ただ崖の下で一斉に交尾をしているだけで迫力はゼロ。そうなると残された期待はこの群れをいかに全滅させるかに掛かってくるワケだが、這い上がってきたヘビにガソリン缶噛ませて銃発射→ヘビ落下→爆発→土砂崩れ→全滅という打ち切り漫画みたいなラストだったので期待した私がバカでした。ジョン・ボイドの立ち位置であった「欲に憑かれて狂った人間」も登場しているが、ボイドと違い本作のマシュー・マースデン演じるキャラは、動機と目的が巨大ヘビに直結していないので、巨大ヘビ映画を期待している者にとっては極めてどうでもいい存在に見えてしまう。

 ここまでクソミソに貶しておいて言うのもアレだが、映画の出来自体はそこまで悪くない。当たり前だが、アルバトロスがリリースしてる「ゴミ映画」か「そこそこ見れるゴミ映画」2択しかないようなZ級モンスター映画に比べれば優等生のような作品である。これが「アナコンダ」の正式な続編ではなく、「ザ・アマゾン 地獄の川下り」みたいなタイトルの別作品だったら文句は無かったのだが…

 

 アナコンダキター!と思ったらワニだった…

 

  

恐ろしい毒グモが行く手を阻む!つーかヘビ出せよ

 

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