新・13日の金曜日
PART5

監督:ダニー・スタインマン

脚本:マーティン・キトローザー、デヴィッド・コーエン
ダニー・スタインマン

出演:メラニー・キンナマン、ジョン・シェパード、
ジェイバー・ロス、リチャード・ヤング

ストーリー

 約1週間で、3度にもわたって起こったジェイソン・ボーヒーズの連続殺人事件は、トミー・ジャーヴィス少年がジェイソンを葬ったことによって、ようやく幕が降ろされた。しかし数年後、母親をジェイソンに殺され、共に生き延びた姉・トリッシュとも引き離されたトミーは、ジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、18歳になってもその悪夢から逃れられずにおり、精神病院を転々としていた。そんな中、森の中にある精神病院で暮らすことになったトミーだが、病院にて、自分と同じく精神病院で暮らしていた者同士による殺人事件が発生。その翌日に病院付近にて、死んだはずのジェイソンの犯行と思われる猟奇的殺人事件が発生し始める。

レビュー

 前作「13日の金曜日 完結編」でジェイソンを完全に葬ってしまったので、苦肉の策としてジェイソンの殺人を真似るシリアルキラーを登場させたシリーズ番外編ともいえる作品。一応、犯人探しの要素も盛り込まれており、生意気なことにミスリードなどという13金らしからぬ小細工も用意されているが、そんなに真剣に見ていなくても犯人は救急隊員のオッサン以外に居ないということは余程のピュアな人でも無ければ分かる親切な作りにはなっている。非常に分かりやすい伏線が張ってある分、初代「13日の金曜日」よりは犯人を当てることが容易な映画であるといえよう。

 殺人鬼がジェイソンで無いとはいえ、やっていることはいつもの13金と代わり映えのしない内容であるが、今作ではボディカウント率を稼ぐ為の不必要な登場人物が異常に多いのが特徴である。初めて画面に登場する、主人公らとの因果関係も不明な新キャラが、僅か数分後には血塗れの惨殺死体になっていたりして、お前は一体誰だったんだよ!となる展開がやたらと目に付く。ジェイソンでも何でもない、ただの救急隊員のオッサンが息子を殺された腹いせに八つ当たりで人を殺しまくっているだけなのだが、その犠牲者数は過去作を遙かに上回る21人。しかも、童貞と非童貞の差が現れたのか、本家よりも残虐で趣向を凝らした殺害方法もあったりするので、もう今後こいつがジェイソンってことで良いんじゃね?とも思ってしまうが、熱心な13金信者の大ブーイングを食らい、次回作ではジェイソンが雷で復活するという無茶技でクリスタルレイクへの帰還を果たすことになる。本作が今や黒歴史に近い扱いとなっているのは言うまでもないだろう。

 

こいつが偽ジェイソンです

 

トミーがジェイソン化のオチは次回作で完全無視される

 

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