ゾンビナイト

監督:デヴィッド・J・フランシス

脚本:デヴィッド・J・フランシス

出演:ダニー・チクノヴィッチ、サンドラ・セゴヴィック、
ドウェイン・モニズ、ジョン・カーソン

ストーリー

 パキスタンがインドに核兵器を発射したのをキッカケに、アメリカ北部にゾンビが出現し始めた。そんな状況を知らないマークとアンバー、娘のエミリーは、休暇を楽しむために静かな田舎町へと向かっていた。しかし、突然マークの車が停止し、原因がわからぬまま近くの民家に助けを求めに行く。そこで出会った謎の男デイブに、現在が危機的状況であることを知らされる。世界は一夜にして地獄と化し、ゾンビによる犠牲者件数は瞬く間に広がっていることを。

レビュー

 ロメロのゾンビ映画にインスパイアされて作ってみたけど、色々と難しくて失敗しちゃいましたぁそんな映画。随所で展開される人間ドラマは悪くないものの、絶望的なまでに下手糞な脚本と絶望的なまでに素人臭い演出の数々により、全てが台無しとなってしまった。緊迫感溢れる導入部分は見事だが、生存者と合流してからの失速ぶりはどういうことなのか。生存者を登場させるなら4、5人で充分なのに、どうして10人以上も出してしまったのか。しかも、最終的には大半がロクな台詞も無しに食い殺されたりするので、登場させた必要性がまるで感じられない。場面によって生存者の数が増えたり減ったりしている適当さも失笑モノである。というか、途中で一家の娘と親しげに話していたあの生存者は何処に消えたんですか?

 穴だらけというか穴しかないストーリーだけは擁護のしようがないが、特殊メイクに関しては及第点と云える出来。この手の自主映画にしては珍しく、派手に血飛沫や臓物が画面を飛び交うので、それ程退屈せずにボロボロの物語を追うことが出来るだろう。また前述にも挙げたが、劇中随所で小出しにされる人間ドラマが秀逸。感染した生存者を強制的に隔離したり、理性の崩壊した男が仲間に大迷惑をかけたりと、ゾンビ映画の王道ともいえるネタを見せてくれるのがある意味嬉しい。「ミート・マーケット」「ヴァンパイアvsゾンビ」を、「あっはは、つまんねーけど頑張ってる頑張ってる!」と寛大な心で観ることの出来た人には是非とも勧めたい作品。

 

 

 緊迫感溢れる冒頭部分は良い出来なのに…  

   

生存者と合流してからはグダグダの一途を辿る

 

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