クライモリ
デッド・パーティ

監督:デクラン・オブライエン

脚本:デクラン・オブライエン

出演:カミラ・アーフウェドソン、
ロクサンヌ・マッキー、ダグ・ブラッドレイ

ストーリー

 小さな町のハロウィーン・パーティに訪れた5人の若者たち。だが突然彼らを襲撃した謎の男と喧嘩になり、共に保安官に捕まって留置されることに。実はこの男、“奴ら”と共謀して殺人を繰り返す凶悪犯だったのだ! 男を助けるため“奴ら”は1人、また1人と邪魔な人間を殺しながら近づいてくる。果たして、若者たちは生きて帰ることができるのか…。

レビュー

 マウンテンマン誕生秘話かと思いきや全然そんなことは無かった「クライモリ デッド・ビギニング」の続編で、時系列的には1作目の前日譚にあたる作品。今回はマンネリ打破の為に舞台を森林からハロウィンパーティで賑わう町中に変え、更には奇形3兄弟を統括する極悪殺人鬼の男も新たに登場。ところが、それがシリーズ新機軸を打ち出すどころか完全に蛇足となってしまい「クライモリ」シリーズの魅力を完全に損なう結果となってしまった。

 また、1作目の前日譚という都合もあるのだろうが、犠牲となる若者らが反撃らしい反撃をせずに、ただ順番にいたぶられて殺されるだけの胸糞悪いシナリオも全く面白味が無く、最後の最後までフラストレーションが溜まる。結果的に全員死亡のバッドエンドになろうが、主人公勢が殺人鬼に反撃の一手を食らわせて観客にカタルシスを与える瞬間こそがスラッシャー映画の魅力のひとつでもあるのだが、本作にはそういった要素が何ひとつ無い。はっきり言って、こういうのはトーチャーポルノだけで十分だ。

 驚くべきことに1作目には影も形も見えない極悪殺人鬼の男も何食わぬ顔で最後まで生き残り、奇形3兄弟にボッコボコにされた女性保安官を縛り上げた挙げ句に火あぶりにし、目玉を抉られて道をさまようヒロインを車で連れ去り勝利の高笑い。観客を心の底から不愉快にさせて物語は終わる。綺麗な女性が惨たらしく死ぬという点で、いわゆるリョナ要素が好きな人にはたまらない映画なのかもしれないが、残念ながら本作で「クライモリ」シリーズは完全に終わったといっても過言では無いだろう。

 

 

 自分の内臓を食わされるブロンド美女

 

 

屈強な女性保安官もフルボッコ。救いは一切無い

 

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