東京・オブ・ザ・デッド 3日

監督:山本政志

脚本:山本政志

出演:佐藤杏子、佐藤葉子、森岡龍、太田在

ストーリー

 両親が3日間の旅行に出発した日、ノブは恋人のユキを家に呼ぶ。姉のユミカもノブを残して遊びに行ってしまったので、家にはノブとユキの2人っきりだ。まさに絶好のチャンス。とりあえず買い物に出る2人だったが、帰り道に心筋梗塞で亡くなった近所の老婆岡村が可愛がっていた猫を発見する。猫の首にはヒスイの数珠がぶら下げられていた。その夜、近所で謎の殺人事件が起き、2人は言い寄れぬ不安感に駆られるのだった。

 2日目。買い物に出かけたノブとユキは、突然理由もなく八百屋のおばさんに襲われる。急いで家に逃げ帰る2人。いつのまにか、近所の住民全員が外を徘徊していた。何故か家の窓は全て開かなくなり、電話も通じなくなってしまった。そして、ついにノブも虚ろな目になり、ユキの首を締め上げるが…間一髪でユキを助けに現れたのはノブの姉のユミカだった。

 3日目。ノブを縛り上げ、ユキとユミカは床下に潜り込んで脱出を図る。フラフラと徘徊する隣人達を突破し、2人は今は亡き岡村の家に隠れる。そしてついに明かされる真相。全ての原因はユキにあった。2日前に猫がぶら下げていた数珠…それは岡村が生前大切にしていたものだったのだが、あろうことかユキはそれをこっそり拝借していたのだ。それが岡村の怒りに触れ、近所の住民を殺人鬼に変えていたのだ。なら返せばいいじゃん。ユキは数珠を仏壇に戻し、隣人達は無事元通りになるのだった。よかったよかった。

レビュー

 死者の東京」という割に舞台はめっちゃ町内。ゾンビらしいゾンビも登場せず、出てくるのは痴呆老人みたいに徘徊する人達だけ。あれをゾンビだと言うのなら、私の周りはゾンビだらけである。トランスフォーマー&収録時間45分の時点で覚悟はしていたが、まさかゾンビ映画ですらないご町内ホラ見せられるとは。しかも、盗んだ数珠を戻せばハイ元通りって…今時進研ゼミの漫画でももっとマシなオチつけるだろうに…。

 とにかく脱力、脱力の連続でアイタタな映画だが、一点だけ目を疑うようなシーンがあった。主人公がヒロインを妄想の中で殺害するシーンがあるのだが、カメラが横たわるヒロインの死体を映しながら右にパンしていくと、そこにいきなり死んだはずのヒロインが座っている…というもの。勿論ワンショット。最初見た時は頭が「???」になったが、実はコレ、双子を使った映像マジックだったのだ。仕掛けを知るとどうってことはないが、かなり面白いシーンだったことは確か。でもその後に「これ超凄くね?」とばかりに繰り返し見せるのはどうかと思う。しかも、冷静になって考えてみたらストーリーの進行上に全く必要の無いシーンじゃないか。ちょっとー!ちょっとちょっとー!(双子だけに“ザ・たっち”ネタで…)

 

 

何だこれは。これをゾンビだと言い張るつもりか

 

ヒロインのパクった数珠が原因でしたぁ(超脱力)

 

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