東京ゾンビ

監督:佐藤佐吉

脚本:佐藤佐吉

原作:花くまゆうさく

出演:浅野忠信、哀川翔、
奥田恵梨華、松岡日菜、古田新太

ストーリー

 20XX年、東京。消火器工場で柔術に明け暮れる2人の男がいた。アフロ頭のフジオとハゲ頭のミツオである。一方、産業廃棄物で築かれ不気味にそびえ立つ黒富士では、埋められた人間がゾンビとなり蘇る事件が発生していた。ゾンビはネズミ算式に数を増やし、ついにはフジオとミツオの前にも群れが押し寄せてきた。ロシアに行って最強の格闘家になる夢をかなえる前に、ゾンビ軍団との壮絶な死闘を繰り広げることになってしまった2人。ゾンビで埋め尽くされた東京で、彼らが掴んだ未来とは!?

レビュー

 これは物凄い傑作なのかもしれない。花くまゆうさくの原作通り、ストーリーは全身の関節がトロけそうなくらいの超脱力系であるが、地面からボコボコと出てくるゾンビの大群や無人と化した渋谷、コンビニでの食料調達といった、ゾンビ映画ファンが喜びそうなポイントはきっちり押さえられている。更にそれだけではとどまらず、土から顔を出した女ゾンビにチンコを咥えさせようとする変態教師、倒れている女子高生のスカートを捲くった途端に食い殺されるエロジジイ、その惨劇を目撃したのにスゲー淡白なリアクションのおばさんなど、シュールリアリズムを地で行くようなノリが映画全編を支配し、もはやツッコミを入れる隙間すらも与えてくれない。クライマックスに至っては、テロリストがカルピス欲しさに糞尿を撒き散らすという理解の範疇をを超えたミラクルが捲き起こり、挙句の果てには哀川翔を噛んだゾンビは入れ歯だったから感染してませんよってことで物語はまさかの感動の大団円。バッカじゃないの?

 ところで、後半で訪れるある展開がロメロ御大の「ランド・オブ・ザ・デッド」にそっくりであり、ほほう上手いことパロってるなぁと感心してしまったのだが、よくよく考えてみれば原作の漫画の方は「ランド・オブ・ザ・デッド」よりも遥かに先なので、これは果たしてロメロが「東京ゾンビ」を読んでパクったのか、はたまたゾンビ業界におけるシンクロニシティだったのかは永遠の謎である。

 

 途中でアニメが挿入されるのは「キル・ビル」っぽい

 

金持ちは壁を作って贅沢三昧。「ランド〜」にそっくり

 

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