サイレン 監督:堤幸彦 脚本:高山直也 出演:市川由衣、田中直樹、阿部寛、 ストーリー 1976年、夜美島。第停電の闇に沈む島に足を踏み入れた捜索隊は、全島民が失踪している不気味な様を目撃する。そして、発見された唯一人の生存者・土田は「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」という言葉を繰り返すだけだった。 その事件から29年後、天本由貴は弟の病気の転地療養のために一家で夜美島に越してくる。島の医師・南田に優しく迎えられるが、由貴は島に漂う不気味な空気を感じていた。やがて、恐ろしい予感に捕らわれた由貴を嘲笑うかのように、島に大音量のサイレンが鳴り響き、恐怖の夜が始まる。 レビュー 全国の自称マゾゲーマーを昇天させた超鬼畜ゲーム「SIREN」の映画化である。かくいう私もこのゲームに魅せられた人間の1人。開始3秒で死ねる超激ムズの難易度を始め、2次元萌えキャラとは無縁の路傍の石っコロみたいな風貌の登場人物、さっきまで感情移入しまくって操作していたキャラがムービー中に自殺したりする容赦のない殺伐としたストーリー展開、そして伊藤潤二の恐怖漫画をまんまコピーしてきたかのような世界観がドツボにハマり、時間を忘れて狂ったようにプレイしたのも良い思い出である。 さて、本作はゲームの忠実な映画化というわけではなく、物語の基本的な設定(サイレンが鳴ったら云々)だけを借りて、原作とは全く違った恐怖演出を試みた意欲作とも云える作品である。ところが、監督が堤幸彦だったので、映像美だけを優先させた結果ストーリーがスッカラカンという何だかよくワカラン事態になってしまった。そもそも、ホラーゲームの映画化なのだから、監督はバリバリのホラー映画監督を起用するのが道理だと思うのだが、何故そこでミステリーものを多く手掛ける堤監督を起用したのか。案の定、出来上がった作品はホラーとしては怖くない、ミステリーとしては穴だらけという散々なものになってしまった。 全てが主人公の妄想だったというオチは意外性に富んでいて良かったと思うが、“妄想”の一言では説明の付かない不可解な現象が起きまくってるので「うおっ、まんまと騙されたぜ!」というスッキリ感は微塵もない。「DOG→GOD EVIL→LIVEなのか!だから何?」という後味の悪いモヤモヤ感のみが残される。
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屍人化した(ように見えた)ココリコ田中。コントですか?
全ては人魚の呪いによるものなのか? |
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