バタリアン・リターンズ

監督:ブライアン・ユズナ 

脚本:ジョン・ペニー

出演:J・トレバー・エドモンド、ミンディ・クラーク、
ケント・マッコード、サラ・ダグラス

ストーリー

 恋人のジュリーと共に軍施設に忍び込んだカールは、そこで父の指揮の下で行なわれていた、特殊ガス“トライオキシン245”で死者を蘇らせ最強の兵士を作り出す禁断の実験を目撃する。その晩カールはバイク事故を起こし、同乗していたジュリーは即死。恋人を失うことへの恐怖と絶望に打ちのめされたカールは、最愛のジュリーの死体を軍施設に運び込むと、彼女をトライオキシン245で蘇らせる。だがそれは、更なる悲劇の幕開けだった…。

レビュー

 前作までのドタバタしたコメディタッチは何処吹く風。本作は最後の最後まで大真面目な恋愛ゾンビ映画である。シリーズのファンからも賛否両論の多い作品であるが、わざとらしいユーモアが見事に空回りしていた前作に比べたら断然面白いと思う。主人公のあまりに青臭い行動の所為で多くの人命が失われる「恋は盲目」どころの騒ぎではないトンチキなストーリーは、暴走しがちな若者の恋愛を物凄く極端に表現したという点では成功しているのかもしれない。

 ブライアン・ユズナらしい、悪趣味全開のゾンビ達もこれまでとは違った魅力に溢れている。脊髄をビローンと伸ばして襲い掛かってくるギャングのゾンビや、女研究員にショットガンで体の部位を破壊されまくっても内臓剥き出しでケロリとしているホームレスのサイボーグゾンビなど、何をどうしても死なないバタリアンの設定を上手に料理した個性的なゾンビ達が勢ぞろい。クライマックスの、研究所を大行進するタールマン(ということにしておこう)の集団も悪夢的情景に満ち溢れていて最高の一言である。勿論、ヒロインのミンディ・クラークも忘れてはいけない。ゾンビとなった彼女は湧き上がる空腹を抑える為、体のあらゆる箇所にピアッシングをする。顔面や両肩にはガラスや金属片をぶっ刺し、指の先端にはぶっとい針金を捻じ込む。まるで怪獣ガイガンの如く全身凶器スタイルへと変貌した彼女の前では、したり顔でアキバを闊歩するゴスロリ娘でさえもノックアウトだろう。終盤で見せるミラジョボ顔負けのセクシーショットも必見だ。

 尚、本作のゾンビには伝染性(噛まれたらゾンビ化)の設定が付け加えられてしまい、この設定は次作の「バタリアン4」にも継承されることとなる。シリーズを重ねるにつれ、普通のゾンビ映画になっていく様がチョット笑える。

 

エロい!エロすぎる!ミンディ・クラーク!

 

悪趣味全開の個性的なゾンビ達も見もの

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送