エクソシスト2

監督:ジョン・ブアマン

脚本:ウィリアム・グッドハート

出演:リンダ・ブレア、リチャード・バートン、
マックス・フォン・シドー、ルイーズ・フレッチャー

ストーリー

 あの事件から4年。メリン神父らの悪魔払いにより救われたリーガンも、今はニューヨークで平凡な学生生活を送っていた。女優の母はアイスランドへ行っており、秘書シャロンがリーガンの世話をしていたが、彼女に再び異変がおこった。その頃、教会中央当局ではメリンに疑惑が集中、つまり彼は悪魔と手を結んだ異端の徒では、というのだ。早速、枢機卿の依頼を受け、ラモント神父がやって来た。彼はリーガンを精神病医師タスキンに検査してもらう一方、彼女の記憶の中のメリンの生涯を調べ始める。

 メリンは昔アフリカで、少年コクモに悪魔払いをしたことがあった。ラモントはコクモに会う為、リーガンの記憶を追い、ワシントン、ローマ、そしてアフリカへ飛ぶ。彼は今や成人となり、イナゴの品種改良の研究をしていた。やがて、彼と会ったラモントは、メリンが立派な神父であることを確信した。やがて、アメリカに戻ったラモントは、リーガンと共にあのジョージ・タウンの彼女の部屋へと向うが、そこには恐るべき悪魔が待っていた…。

レビュー

 1作目のヒットにより作られた続編。少女に憑依した悪魔vs神父という分かり易い構図の前作からスケールアップし、善vs悪をテーマに据えた恐ろしく難解かつ観念的で間口の狭い、トンデモな続編に仕上がっている。前作のファンが楽しめる点といえば、12歳にして汚れ役を演じたリンダ・ブレアが、本作ではムチムチの豊満バディなギャルに成長していることと、前作のクライマックスで唐突に命を落としたメリン神父の死の真相が分かることぐらいだろうか。

 “記憶を共有する装置”なるSFアイテム当たり前のように登場したり、リーガンの中に前作で祓いきれなかった悪魔が今なお存在している筈なのに、その悪魔がラストまで超常現象らしい超常現象を起こさないので大した驚異になっていなかったりと、全体的に緊張感の無い仕上がり。物語のカギを握るコクモという男を探すまでの道程で、いきなり「レイダース」のような秘境探検モノのようなノリになるのも理解不能だし、悪魔の災厄をイナゴの大群で表現するのも我々日本人には全然ピンと来ない。リーガンがイナゴ撃退ダンスでイナゴの大群をバッタバッタと払い落とすクライマックスに至っては、そのあまりにシュール過ぎる映像に思わず吹き出してしまった。

 ただ、巨匠エンニオ・モリコーネの手掛けた音楽は実に印象深く、優しい旋律が耳に残る「リーガンのテーマ」や、発狂したような女性コーラスが強烈なインパクトを残す「パズズ」など、前作の「チューブラー・ベルズ」に匹敵する名曲が揃っている。映画鑑賞中はずっと目を瞑り、音楽だけを楽しむのも乙かもしれない。

 

  

誰もが唖然とするイナゴ男のビジュアル

    

  

ナイスバディになったリンダ・ブレアのイナゴ撃退ダンス

 

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