着信アリFinal

監督:麻生学

脚本:大良美波子、真ニ郎

企画・原作:秋元康

出演:掘北真希、黒木メイサ、
板尾創路、チャン・グンソク

ストーリー

 修学旅行で勧告に行くことになった安城高校2年C組。その中の1人、草間えみりは、韓国の男友達アンジヌと会えることを楽しみにしながらも、小学校からの幼馴染で今もクラスメートの松田明日香が一緒に参加できなかったことを残念に思っていた。明日香はクラスメートからいじめを受けており、修学旅行に1人参加していなかったのだ。そんな修学旅行のさなかにクラスメート携帯から聞き覚えのある着信メロディが流れる。それはあの“死の着メロ”だった。生徒は予告通りに死を遂げ、それでも鳴り止まずに次々と生徒を襲う“死の着メロ”。しかし、その死の予告から逃れる方法が1つだけあった。それは送られてきた死の予告メッセージを誰かに転送することだった…。 

レビュー

 1作目の着信アリ」は、「リング」のビデオを携帯電話に置き換えただけのような新鮮味の無い怪談話を、三池崇のパワフルな恐怖演出で強引に押し切った怪作であったが、三池崇が抜けた2作目となると、何故か舞台を台湾に移し、前作で消化不良に終った謎を更に引っ掻き回した挙句放置プレイ、最終的にはラブストーリーへと移行するトンデモ映画となってしまった。

 何故か舞台は韓国、謎は放置プレイ、最終的に友情物語。悲しいことに、シリーズ最終作となる本作も前作のトンデモっぷりは継承されてしまっている。ところが、“転送すれば助かる”という新ルールが加わった結果、前作よりも格段に面白い作品となった。このルール自体は、やはり「リング」の“ダビングして見せれば助かる”の丸パクリともいえるが、“転送されてきたメールは転送出来ない”、つまり転送された奴は死ぬしかないという理不尽極まりない設定により、物語に殺伐とした雰囲気を出すことに成功している。転送することによって、自分の命が助かる上にムカつく奴まで殺せるわけだ。ある者は自分を散々苛めてきた者に転送し、ある者は好きな男を寝取った女に転送する。人間の醜さを剥き出しにした転送サバイバルが実に秀逸で、呪いのメールが主題なら「着信アリ」じゃなくて「受信アリ」が正しいんじゃないのか?つーか何で舞台が韓国なの?あと何で板尾なの?という様々な疑問すらも吹き飛ばしてくれる。

 ところが、この後の展開が冗談抜きで酷い。転送サバイバルを終結させる為、生徒達は元凶である美々子が生息しているパソコンをフリーズさせる作戦に出る。そのフリーズさせる方法というのが、ネット上の掲示板にアドレスを公開して一斉にメールを送ってもらうという電車男の影響をモロに受けた方法。思わず失笑してしまうが、作戦は見事成功し、パソコンはフリーズした挙句に爆発、美々子は消滅するのだった…って、百歩譲ってサーバーがパンクするとしても爆発は絶対にしないだろ!それと、美々子もいつから電脳世界の住人になったんだよ!

  

美々子の呪いは終わらない…(いい加減終れ)

 

  

団結したネット住民の力で美々子を撃破。「電車男」かよ!

 

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