トレマーズ3

監督:ブレント・マドック

脚本:ジョン・ウェルプレイ

出演:マイケル・グロス、ショーン・クリスチャン、
スーザン・チャング、アリアナ・リチャーズ

ストーリー

 怪物騒ぎで人口が5人に減ったパーフェクションに再びグラボイズが現れる。経営者のジャックとチャンは怪物退治をバートに依頼するが、そこに政府の役人が登場。グラボイズは希少動物なので殺すな、という命令だったが、連中はアッサリと食い殺されてしまったので無問題となる。バート、ジャック、チャン、そしてミゲルの4人は、グラボイズ狩りへと向かう。

 途中、バートが丸呑みにされる大ハプニングがあったが、奇跡の生還を果たし、グラボイズ狩りも順調。しかし、奴らは更に進化していた。シュリーカーは脱皮し、ケツから火を噴射して空を飛び回る。アスブラスター(ケツ噴射)の誕生である。アスブラスターはミゲルを惨殺し、バートと経営者カップルを危機に陥れる。一方、自宅の屋上で待機していたナンシーとミンディ(かつてのホッピング幼女)もアスブラスターの襲撃を受けるものの、餌を食って眠り出した隙を衝き、捕獲することに成功する。その頃バート達は、アスブラスターを基地に閉じ込めて一斉爆破することに成功するものの、その際に発生した熱風に誘われて更に数匹のアスブラスターに追い掛け回されるハメに。

 丸腰の3人は、ガラクタ置き場で作り出した手製のパイプ銃で応戦を開始。次々とアスブラスターを撃破するが、最後の1匹を倒し損ねる。もはや万事休すかに思われたが、地中から現れたグラボイズが最後の1匹を始末してくれた。グラボイズはその後、パーフェクションで希少動物として飼われるのだった。

レビュー

 シリーズ第3弾。ついにバートが堂々の主役である。始まって早々、大量のシュリーカーをバートが機銃でド派手に全滅させ、観客の度肝を抜く。しかも、舞台は1作目と同じパーフェクション。いやが上にも期待は高まるが、中盤でフルCGのグラボイズがヌボーッと姿を現した瞬間、その期待は見事に打ち砕かれた。ただでさえ微妙だったシュリーカーも更に進化し、ケツから火を噴射して空を飛び回る。もはや巨大ミミズの面影はどこにも無い。地中→地上→空と、進化の順番としては妥当だと思われるが、これにより怪物との攻防戦のつまらなさは前作以上となってしまった。

 また、CGの粗を隠す為か、やたらと夜のシーンが多いのも違和感がある。炎天下の中、巨大ミミズに追い掛け回されるバカバカしさが「トレマーズ」の良さだったのだが…。

 グラボイズは残念なことになってしまったが、1作目の懐かしい面子が再び見られるのは嬉しい誤算だった。ひたすらホッピングをしていたミンディは恋する乙女になり、クソガキだったメルビンは更にクソガキ度が増し、地味に生き残っていたミゲルは本作で地味に死亡する。1作目の大ファンだった人にしてみれば、「おー、お前元気だった?」みたいな同窓会的楽しみ方が出来るが、それ以外の人にとっては割とどうでもよかったりするので、そういう意味では完全にファン向けの作品なのだろう。それならば、内容も原点回帰して、グラボイズとの鬼ごっこを延々と繰り広げてくれるだけで良かったのだが、製作者が少しばかり調子コイてしまったせいで、非常にイタイ作品となってしまったのが残念でならない。

 

ヌボーッ!フルCGで違和感バリバリ

 

ホッピング幼女がこんなに大きくなりました

 

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