トレマーズ4

監督:S・S・ウィルソン

脚本:スコット・バック

出演:マイケル・グロス、サラ・ボッツフォード、
ビリー・ドラゴ、ブレント・ローム

ストーリー

 西部開拓期。ネバタ州の小さな炭鉱町リジェクションで、17人の作業員が死亡する怪事件が発生。原因究明のため採掘現場を訪れた鉱山主のガンマーらは、突然地中から現れた奇怪な生物―グラボイズに襲われる。武器はパチンコしか持ってないヘタレのガンマーではどうしようもなく、腕利きのガンマンであるケリーを助っ人に加えて出直すものの、グラボイズの容赦無い襲撃によりケリーはアッサリと喰われてしまった。ガンマーもデリンジャー拳銃で武装してきた上に外すという暴挙をやらかし、命からがら撤退するのであった。

 おめおめと逃げ帰るガンマーであったが、リジェクションの住民に危機が迫っていることを知ると、有り金全てを使って大量の銃器を買い込み、リジェクションに戻ってくる。ガンマーと住民は、3匹のグラボイズを迎え撃つために完全武装して一致団結。ガンマーがパントガンで1匹目を仕留め、住民の1人がノコギリの刃をブッ刺して2匹目を仕留める。最後の1匹には苦戦を強いられるものの、咄嗟に思い付いた低レベルなプランにより撃破に成功する。

 平和が戻ったリジェクションは“パーフェクション”と名前を変えた。ガンマーも町の住人となり、空き缶に向かってガトリングガンを乱射するのであった。爆笑しながら

レビュー

 1作目からおよそ100年前の西部開拓期が舞台。早い話が「トレマーズ エピソード0」である。主人公のハイラム・ガンマーは「トレマーズ」シリーズ通して出演している銃器バカ(下品で失礼!)バート・ガンマーの曾祖父にあたる人物。「スター・ウォーズ」サーガが6作通してアナキン・スカイウォーカーの物語だったのと同様に、実は「トレマーズ」シリーズもバート・ガンマーの物語だったのだ。

 そんな無茶苦茶な設定の上に前作の出来もゲフンゲフンだったので、もはや1ミクロンの期待も抱かずに鑑賞したのだが、これが意外と出来が良い。というか、むしろ1作目と同等かそれ以上の面白さと言っても過言では無いかも。グラボイズも本来あるべき巨大ミミズの姿から進化することは無いし、都会人であるガンマーがリジェクションの住民と次第に打ち解けていくドラマは感動的ですらある。また、舞台が西部ということもあり、数々の名銃を駆使してグラボイズを迎え打つクライマックスの高揚感はかなりのものである。特に、ガンマーが扱う超巨大銃パントガン発射シーンのカタルシスは凄い。あまりに現実離れしたデカさに「あはは、ないない!」と失笑してしまったが、どうやらこの時代にマジで実在したようで、本来はボートなどに装着して使用するものらしい。監督、笑ってごめんなさい!

 これは言い過ぎかもしれないが、1作目へと繋げる伏線の張り方としては「スター・ウォーズ エピソード3」よりも丁寧で分かり易く、その抜かりの無さには感服である。敢えて欠点を挙げるとするならば若干物語がシリアスに走りすぎて笑いが少ないということぐらいか。でもまぁ、悲壮感もクソもない(下品で失礼!)のは相変わらずなので、そこはあまり気にならないかも。

 

超巨大銃パントガンを構えてゴキゲンのバカ 

  

                          

ラスト、ガトリングガンを乱射して爆笑するバカ

 

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