トレマーズ2

監督:S・S・ウィルソン

脚本:S・S・ウィルソン、ブレント・マドック

出演:フレッド・ウォード、クリストファー・ガーディン、
ヘレン・シェーバー、マイケル・グロス

ストーリー

 メキシコ国境近くの精油所に、巨大ミミズのグラボイズが大量に出現した。対策に困った石油会社は、以前パーフェクションシティでグラボイズ退治で名をはせた、アールに助けを求める。アールは自分で作ったグラボイズのビデオゲームが大コケしてしまったので、賞金目当てで仕事を引き受ける。新しい仲間のグラディやケイト、前回でグラボイズを滅多撃ちにした軍事オタクのバート(女房とは別れた)らと共にグラボイズ退治に挑むが、流石に二回目なので奴らの弱点はお見通し。ラジコン爆弾を駆使して、次々とグラボイズを退治するアール達。だが、奴らは新たな進化を遂げていた。

 奴らは突然変異による新種を生み出した。新種は二足歩行で走り回り、巨大な顎で獲物を噛み砕く。命からがら基地へと帰って来たアールとグラディ。別行動をとっていたバートは餌になって死んだかと思いきや、何と一匹を捕虜にして帰って来た。捕まえた新種、名称シュリーカーに食料を与えてみると、奴は口から子供を吐き出した。そう、シュリーカーは食った分だけドンドン増えるのだ。そしてついに、大量のシュリーカーが基地を襲撃してきた。

 大挙として押し寄せるシュリーカーに成す術も無く、アール達は撤退を強いられる。バートが対戦車ライフルで一匹を撃破するものの、弾丸が貫通してしまい脱出用の車も破壊してしまった。もはや万事休すかと思いきや、バートが囮となりシュリーカーを倉庫内に閉じ込めることに成功する。だが、そこは食料貯蔵庫だった。シュリーカーは次々と子供を生み出し、無限に増殖する。もうダメだ!しかし、アールの生み出した新たなプランにより、シュリーカーを誘い込んで一斉爆破させることに成功した。やったぜ!

レビュー

 巨大人喰いミミズの脅威を、ユーモラスかつ能天気に描いた傑作モンスタームービー「トレマーズ」の続編である。前作では地中を突き進んでいた巨大ミミズが、本作では複数に分裂して地上をチョコマカ走り回る。一体、どうすればこんな馬鹿馬鹿しいアイディアが思い浮かぶのだろうか?製作者の珍妙な想像力には頭が下がるが、残念ながら、それが怪物との攻防戦を非常にツマラナクしているように思える。前作の「岩に登ればバッチOK」という、脱力気味の設定が気に入っていたのに、これじゃあ「ジュラシックパーク」のラプトルと何ら変わりが無い。強すぎるのだ。一応、低温は感知しないという設定にはなっているが、それは幾らなんでもシビアすぎるでしょ。馬鹿でも頑張れば生き残れるのが「トレマーズ」の良さだったのだが…。これだったら、10倍の大きさのグラボイズを登場させるベタベタな展開にした方が面白くなったような気もする。

 グラボイズは残念なことになってしまったが、登場人物は前作同様、緊張感に欠けるメンツが集まっているのが嬉しい。前作でグラボイズを銃弾の嵐で返り討ちにして、完全に主役を食っていた銃器オタクのバートだが、今作でも最強のサバイバリストとして登場し、主役はおろか新種のシュリーカーすらも食ってしまっている。ここまででしゃばられると少々鬱陶しい気もするが、主人公お得意の低レベルなプランで万事解決するという、前作同様の結末にホッと一安心。それでこそ「トレマーズ」である。

 

世界初?二足歩行するミミズ

 

前作同様、完全に主役を食ってる銃器ヲタの親父

     

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