呪怨2
劇場版

監督:清水崇

脚本:清水崇

出演:酒井法子、新山千春、堀江慶、                  
市川由衣、葛山信吾、齋藤歩、山本恵美    

ストーリー

 「京子」…ホラークイーンで、現在妊娠中の京子は“呪われた家”を舞台にした心霊特番に出演した。収録後、 フィアンセの将志が京子を家まで送るが、突然現れた猫を轢いたのがキッカケで壁に激突してしまう。将志は意識不明に陥り、 京子も重傷を負って流産した。その後、京子は謎の影に付き纏われるようになり、やがて、自分の胎内に新たな生命が宿っていることを知り、そのことを母に告げようと実家に戻るが、母は謎の死を遂げていた。

 「朋香」…心霊特番でレポーターを担当する朋香は、自分の部屋で、深夜12時27分に鳴り響く不気味な音に悩まされていた。恋人に相談を持ち掛けるものの、まともに取り合ってくれない。“呪われた家”の撮影日が終わり、自宅に戻る朋香が見たのは恋人の首吊り死体だった。よく見ると、天井には加椰子の顔面が張り付いており、そこから異様に伸びた髪の毛が恋人の首に巻き付いている。そして、朋香もその髪の毛に巻き付かれてしまい、吊り上げられてしまう。深夜12時27分、2人の死体をブランコみたいに揺らす俊雄の姿があった。

 「恵」…心霊特番でメイクを担当した恵は、“呪いの家”で妙なシミを発見する。やがてそのシミはメイク室にも現れ、そこから加椰子が登場。その後、恵は謎の失踪を遂げる。

 「圭介」…将志の意識が戻ったある日、ディレクターの圭介は京子に朋香の死と恵の失踪を伝え、実家まで送る。コタツで居眠りをする京子を畳のシミから現れた恵が襲うが、母が守護霊となり京子を守った。京子はもう一度“呪われた家”に向かうことを決意する。

 「千春」…悪夢に悩まされる女子高生の千春。そこは、かつて友人のいずみが謎の失踪を遂げる原因となった、“呪われた家”に酷似していた。ある日、友人の宏美と共に、映画のエキストラに出演することになったが、ふと気付いたら、再び例の悪夢を見ていた。目が覚めるとロケバスの中。撮影現場では京子のお腹に触る俊雄を目撃し、絶叫して気を失う。そしてまた悪夢の中。“呪われた家”の玄関のドアを叩き、必至に宏美に助けを求める千春。わずかに開いたドアの隙間から、手を伸ばして宏美のネックレスを引きちぎる。再びロケバスで目覚めた千春は錯乱し、公衆トイレに逃げ込むが、上から加椰子が覗いていた。 トイレから飛び出して逃げ惑う千春を、加椰子は上空へと連れ去る。地面には、意識の無い千春を抱きかかえた宏美がいた。

 「加椰子」…“呪われた家”の中で倒れていた京子が病院に運び込まれる。京子に宿ったナニカが産まれようとしていた。心配する圭介が分娩室まで様子を見に行くと、医者達が血塗れで倒れていた。京子から産まれたのは、現世へと転生を果した加椰子の姿だった。伽椰子の魔の手は圭介にも迫っていた。そして同じ頃、屋上にいた将志も謎の死を遂げる。目覚めた京子は、産まれたばかりの赤ん坊をそっと抱きしめる。 数年後、京子は成長した加椰子に歩道橋から突き落とされ死亡(?)した。

レビュー

 実は言うほど怖くない「呪怨」シリーズの劇場版2作目。登場人物の繋がりが分かりづらかった前作と違い、今作では千春を除く全員が心霊特番の関係者。捻れまくった時系列は今回でも健在だが、初見でストーリー全体の流れを把握出来るだけの情報を与えてくれるので、前作よりもすんなりと物語に入り込むことが出来るだろう。

 ただ、天井に張り付いた加椰子が髪の毛で標的を絞め殺したり、床に落ちたカツラから加椰子がニョキニョキ生えてくるといった、スタッフが悪ノリしすぎてギャグになってしまった恐怖シーンもチラホラ。確かに、現実世界でカツラから知らない女性が生えてきたら、恐らく心臓が口から飛び出るほど驚くだろうが、そこまで現実離れしてしまうと、その時点でそれはホラーでは無くファンタジーとなってしまうのだ。素人が何を言ったところで説得力は皆無だが、怖いホラー映画を作るということは本当に難しいということを「呪怨」シリーズは教えてくれる。

 シリーズ中で最も異色と言えるのが「千春」のエピソードだ。何せ、彼女は「呪怨 劇場版」で失踪したいずみの友人だということ以外は、“呪われた家”とは完全に無関係なのに、何故か執拗に加椰子に付き纏われているのだから。だが、ややこしいことに彼女は“呪われた家”に行っていないのにも関わらず、まるで過去に行ったかのような悪夢を見続ける。やがて、公園で加椰子に魂を持っていかれてしまうのだが、更にややこしいことに、現実世界で“呪われた家”の玄関前で「千春!」と叫ぶ宏美の姿を、圭介は目撃しているのだ。だから、結果的に千春は“呪われた家”に行っていたのである。要するによく分かんないエピソードなのだが、夢と現実を交錯させるという手法は、清水崇の次回作「輪廻」にも活かされているように見えた。そういう意味では、割と実験的な作品だったのだろう。

 

「呪怨」史上、最もワケワカメなエピソード。考えるな、感じろ

 

転生した加椰子は何処へ行く?(このシリーズも何処へ?)

 

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