ミート・オブ・ザ・デッド

監督:コナー・マクマホン

脚本:コナー・マクマホン

出演:マリアン・アラージョ、デビッド・マラード、
エオイン・ライアン、アンソニー・リットン

ストーリー

 片田舎を車で旅行していたマーティンとヘレナは、1人の男を誤って轢いてしまう。絶命したかと思われた男は、突然ゾンビとなりマーティンを襲った。ヘレナは助けを求めて農家に飛び込むが、ゾンビに変貌したマーティンが襲い掛かってきた。部屋にあった掃除機で何とか撃退するものの、外の世界は既にゾンビで溢れ返っていた。何故、人々はゾンビへと変貌したのか?そして、ジェケ裏にアルバトロスが得意気に書いた、“希望と未来を叩きのめす驚愕のラスト”とは何なのか?

レビュー

 アイルランドのボンクラが作った終末ゾンビ映画。もういい加減、ゾンビ映画というだけで即買いする癖は卒業しなければマズイと思うのだが、たま〜に本作のような掘り出し物にヒットしたりするので、これがなかなかやめられない。いや、掘り出し物は言い過ぎかもしれないが、近年バカみたいにリリースされ続けている「〜オブ・ザ・デッド」の中では、かなり見応えのある正統派のゾンビ映画である。作品全体に流れる乾いたタッチも、どこかロメロ映画の終末世界を彷彿とさせる。感染した腕を切断して炎で止血といった「死霊のえじき」そっくりのシーンまであるが、中途半端なオマージュで終わらず、本家に負けないくらいのゴアシーンでしっかりと再現しているのには思わず感心してしまった。あのシーンはそう簡単に真似出来るものではないだろう。

 良く出来た映画なのは確かだが、所詮はB級映画なのでツッコミどころは満載である。派手なネタバレになってしまうが、この映画のゾンビは厳密に言うと狂牛病患者なので、体に穴を開けるといった致命的な傷を負わせただけで呆気なく死んでしまう。それは分かるが、目玉を掃除機で吸い取っただけでバタンキューするゾンビというのは何処か間抜けだ。というか、掃除機にそれだけの吸引力があるとは到底思えないのだが…。劇中で登場人物がゾンビを撃退するのに使った武器は、掃除機、バット、木の枝、スコップ、松明など。そんなものが簡単に体に突き刺さるお前らは豆腐ですか?とツッコミたくもなるが、銃器を一切使わないゾンビ映画というのは斬新なので、銃社会とは無縁な我々日本人としては色々と親近感沸いてくる…かもしれない。

 

スコップがザックリ!…あるある

 

靴のヒールがザックリ!…ねぇよ!

 

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