バトル・ロワイアル

監督:深作欣二

脚本:深作健太

原作:高見広春

出演:藤原竜也、前田亜季、ビートたけし、山本太郎、
安藤政信、柴咲コウ、栗山千明、塚本高史

ストーリー

 全国の中学3年生4万3000クラスの中から無作為に選ばれた1クラスを最後の1人になるまで殺し合わせる新世紀改革法・通称【BR法】1人ずつ支給される様々な凶器。ルールを破ると爆発する首輪。外界から遮断された無人島で、42名の中学生たちの、血塗られた3日間が唐突に、そしてあまりに理不尽に幕を上げてゆく…

レビュー

 高見広春の同名小説の映像化。原作は高校時代に読んだのだが、中学生同士の殺し合いということで期待に胸を躍らせページを開いてみれば、主人公置いてけぼりで棒使いのカンフーマンや爆弾を作る天才ハッカーが大活躍したり、聖なる戦士の電波女が光の剣を振りかざしたり、かと思いきや主人公も飛んできた手榴弾を空中キャッチで投げ返すウルトラCを披露したりと、ただのビックリ人間大集合だったことに酷くガッカリした記憶がある。胸のモヤモヤを解消する為に田口雅之の漫画版に手を出してみれば、これがまた原作の超人達を遥かに凌駕するサイヤ人の大集合で、おかげで全ページがギャグにしか見えないというミラクルが発生してしまい腹筋がつるほど大笑いしたのも良い思い出である。

 それで唯一、凡人同士の生々しい死闘(でもない)を演じてくれたのがこの映画版である。若干1名ターミネーターが混じってはいるのだが、それでも原作の非現実的な無感情人間よりも、多少は人間味の感じられるキャラに変更されている。杉村の拳法使い設定もバッサリ削除され、好きな娘をひたすら追いかけるだけのナヨ男と化しているのも良い。容姿が中学生に見えない連中がいるのは置いといて、キャラクター設定を大幅に変えたのは正解だったと言えるだろう。

 ところがこの映画、どういうワケかテンションがのだ。ガリ勉君が拳銃を構えるや否やブツブツと数式を呪文みたいに唱えだすのはまだ序の口で、頭に斧が刺さった生徒が「だ…大丈夫大丈夫!」と全然大丈夫じゃないことを言い残してくたばったり、激しい銃撃戦の最中に被弾した女子生徒が「見てみぃ!血ぃ出てらぁ血ぃ!」とヤクザ映画ばりの暴言を吐いたりと、極限状態で全員テンパってるのかどうかは知らないが、抱腹絶倒の台詞がポンポン飛び出てくるのだ。そんなわけで、やっぱり私の中で立派なギャグ映画となってしまった1本である。

 

 

 「だ…大丈夫大丈夫!」 個人的に大爆笑のシーン        グッとくるようなスプラッタも少しだけある

 

 

「カッチーン!ピー、警告です」と妙な言語を操る栗山    「見てみい、血ぃでてらぁ血ぃ!」 どんな中学生だ

 

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