バイオハザード:ヴェンデッタ

エグゼクティブ・プロデューサー:清水崇

監督:辻本貴則

脚本:深見真

出演(声優):ケビン・ドーマン、マシュー・マーサー、
エリン・カーヒル、ジョン・デミータ、フレッド・タタショア

ストーリー

 対バイオテロ組織「BSAA」のクリス・レッドフィールドは、国際指名手配犯であるグレン・アリアスを追っていたが目前で逃してしまう。一方、元ラクーン市警「S.T.A.R.S.」の一員レベッカ・チェンバースは、ある不可解な事件の調査に大学教授として携わっていたが、突如研究所が襲撃され、死の危険にさらされてしまう。大統領直轄のエージェント組織「DSO」所属のレオン・S・ケネディと再会を果たしたクリスは、アリアスの真の目的が「バイオテロ」だと掴み、それを阻止すべく共にニューヨークへと向かうのであった。

レビュー

 バイオハザードディジェネレーション」「バイオハザードダムネーション」に続く、「バイオハザード」のCG映画の第3弾。これまではゲームでの腐女子人気も高い爽やかイケメンのレオンを主人公とした話が続いていたが、今回はそれに加えてゴリゴリマッチョでゲイ人気も高いクリスもメインキャラとして登場。更に、高年齢化が深刻化しているバイオハザードキャラの中でもギリ30代をキープしている女性キャラのレベッカもヒロインとして参戦し、むさ苦しい絵面に華を添えている。

 特筆すべきなのは、清水崇監督が本作の総監督を務めていることだろう。恐らくその甲斐もあってなのか、序盤のクリス率いる特殊部隊の洋館探索パートのホラー感はシリーズでも随一であり、初代バイオのスペンサー邸の雰囲気をここまで見事に映像化出来たのは本作ぐらいなものだろう。少年のゾンビが登場した後に、床を這う女性のゾンビが登場するといった「呪怨」の俊雄、伽椰子のセルフオマージュまで飛び出し、恐らく清水崇監督も相当楽しんで演出していたであろうことは想像に難しくない。その後の大学を舞台にしたゾンビパニックも悪くない出来であり、初代バイオの振り向きゾンビをオマージュしたシーンが出てくるのも実にニクい演出といえよう。ただ、良かったのはそれくらいである。

 後半はいつものバカアクションであり、恐らく「リベリオン」か「ジョンウィック」あたりに影響を受けたのだろう。レオンもクリスも2人してグルグル回りながら妙チクリンなポージングをチャカチャカ決めつつゾンビを華麗に殲滅していく。悪党との一騎討ちではクリスも悪党も2人揃ってバターになりそうな勢いでグルグルグルグル回転しながら一体何発入ってんだとツッコミたくなるくらいの銃弾をお互いにバッコンバッコン発射するが、何でか知らんが2人とも全然被弾しない。あの、回らずに普通に撃ち合った方が良いのでは…?あとストーリーも普通にクソ。最終的にゾンビとなった人々はヘリコプターから雑に撒き散らしたワクチンで人間に戻るという超展開がラストにあり、じゃあクリスとレオンがオサレアクションでぶっ殺しまくってたゾンビさん達は完全なる無駄死にじゃないかと思うところであるが、ヘリに乗ってる当の本人たちは全く気にする素振りもなく「また世界を救っちまったな」とヘラヘラ笑っている。墜落して全員死ね!

 

不気味な少年ゾンビは「呪怨」オマージュ?

 

いや、普通に撃てよ

 

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