私はゾンビ

監督:藤井樹

脚本:藤井樹

出演:工藤ひなき、kei、藤本タケ、
井浦恵子、朝日花奈

ストーリー

 私はゾンビ。おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

レビュー

 思わず「〜と歩いた!」と続けたくなってしまうタイトルだか、特にあの映画を意識しているわけでは無さそう。「友だちがゾンビになったらどうする」とほぼ同じスタッフによって製作され、主演も前作同様にA応Pの工藤ひなき。テレビ埼玉の「コンコレch」という番組内でひっそりと放送されていたらしいのだが、冗談抜きで視聴率0%なのではないのかと勘繰りたくなるほどネット上の何処をどう探しても本作のまともな感想が出てこない。

 例によってDVD購入までのプロセスが大変面倒くさい作品なのだが、ややこしいことに本作に関しては「3つのルール」というサスペンスドラマの特典映像扱いとなっており、本作の制作会社に「『私はゾンビ』が収録されているDVDください!」と購入希望メールを送ったら、何故か「友だちがゾンビになったらどうする」のDVD購入だと勘違いされたので、慌てて「『3つのルール』です!『3つのルール』!」と返信したら、今度は「友だちがゾンビになったらどうする」DVD3本分の金額を請求されてしまうなど、とにかくDVDを買うだけで大変な労力を強いられた作品である。

 学園内のゾンビパンデミックを泣けるほど安っぽく描いていた前作とは趣向を変え、今回はゾンビであることを隠して生活している女子高生を主人公とした日常系コメディであるが、内容は本当にろくでもない。奥手である主人公がクラスのイケメンに話しかけられて盛大にキョドってしまったり、近所のクソガキに体臭を指摘されて盛大にキョドってしまったりと、控え目に言って面白くも何ともない。ゾンビの特殊メイクは顔面白塗りに目の回りを黒く塗っただけのパンダメイクだし、ゾンビ一家のお爺ちゃんはドン・キホーテで入手出来そうな「エルム街の悪夢」のフレディのマスクを被っているだけ。ハロウィンで渋谷に群がるパリピの方がまだ誠実に特殊メイクに向き合っているといえる。

 極めつけは最終話の8話。「この時、私はまだ知らなかったのです。この後、あんな大事件が起こるなんて…」というヒロインのモノローグで終わるのだが、これが最終話なので当然その続きは無い。恐らく途中で打ち切りになったであろうことが推測されるが、ギャグでやっているのだとしたら中々ハイセンスな笑いである。なお、数話だけ登場するヒロインのゾンビ友達を演じているのは、元ラストアイドル1期生で「がっこうぐらし!」でもゾンビ役を演じていた朝日花奈。脇役と言うよりは限りなくモブに近いゾンビ役を2度も演じている彼女を見ていると、アイドル稼業の厳しさを感じずにはいられない。

 

これはゾンビじゃなくてフレディ・クルーガーだろ

 

実は「がっこうぐらし!」で祠堂圭役もやっていました

 

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