冬の怪談
ぼくとワタシとおばあちゃんの物語

監督:上野コオイチ

脚本:上野コオイチ

出演:矢島舞美、木村延生、福田花音、
深谷みさお、石垣祥、中島マリ、原田大二郎

ストーリー

 女っぽくなった妹・風間春菜に翻弄される兄・亮が風邪で寝込んでいる間、実家の祖母が危篤との連絡が入り、父と母が留守をすることに。風邪の亮を心配したり、春菜に興味を持つクラスメイトや先生が、風間家に気持ちを向けたその隙に邪悪なものが忍び寄る…

レビュー

 ℃-ute(キュート)の元リーダーでもあった矢島舞美と、同じくハロー!プロジェクト所属でスマイレージのメンバーも務めた福田花音のW主演でお送りする設定ガッバガバ、内容ユッルユルのゾンビホラー。そう、こんなタイトルでもゾンビ映画なのである…!最強の霊媒師であった祖母の血を受け継いだ孫の福田花音を始末する為、悪霊がその辺にいた人間を次々とゾンビに変異させて襲わせるが、悪霊ハンターの矢島舞美が颯爽と現れて福田花音を守りながらゾンビに十字架を押し付けたりハイキックをしたりする何だかよく分からない映画である。

 恐らく『ターミネーター』みたいな話をやりたかったのだろうが、緊張感皆無の演出と冗長すぎるシーン、更には主演2人による起伏の無い子守唄のような棒演技もあって、76分の作品なのに寝落ちすること数回。当然、ゴア描写なんてものは無い。あと『冬の怪談』と言っておきながら冬を感じさせる要素が劇中何ひとつ無いのも地味にヤバい。じゃあ公開日が冬なのかと思って調べてみたら思いっきり夏だった。一体何なんだ…このタイトル…。

 当時12歳かそこらの福田花音に執着するロリコンゾンビの気持ち悪い台詞の数々に製作者の本音を垣間見ることが出来るのが唯一笑えるポイントであるが、基本的にはハロプロファンを楽しませることを目的とした作品なので、ゾンビ映画ファンは敢えて観る必要は無いだろう。尚、矢島舞美は本作におけるゾンビ相手の格闘シーンが評価されたのかどうかは知らないが、2011年にも村上賢司監督の『ゾンビデオ』という作品でヒロインを演じ、全身血まみれになりながらゾンビを殺しまくっていた。

 

ゾンビにハイキックをする悪霊ハンターが唯一の見どころ

 

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