新ゾンビ

監督:オラフ・イッテンバッハ

脚本:オラフ・イッテンバッハ

出演:アンドレ・スターイ、エリア・ウエルマン、
クリストファー・ステーシー、アンケ・ファブレ

ストーリー

 時空を飛び越え大量虐殺を繰り広げる堕天使プリムトス。食い殺された人々は皆ゾンビと化し、さらなる獲物を追い求める。世界は、そして人類は滅亡してしまうのか!?

レビュー

 オラフ・イッテンバッハの名前を良い意味でも悪い意味でもホラーファンに知らしめた、血飛沫と臓物とゲロとおっぱいとチンコと鼻クソとキリストと戦車が出てくる偏差値0の一大ゾンビ巨編。過去と現代が頻繁に交錯する構成の取っつき難さと、さっさとゾンビを出せば良いのにクソどうでもいいシーンでモタモタチンタラしている話運びの下手さだけは擁護のしようが無いが、時折繰り出されるバカみたいなギャグシーンと、異常なまでの熱量で描かれる人体破壊描写のコンボによって、観ているこちらの精神を幼児レベルにまで退行させてくるイッテンバッハの才能は紛れもなく本物であると断言しても良い。

 ストーリーは本当にあって無いようなもの。中世の時代にプリムトスなる堕天使が転生を繰り返して世の中に災いをもたらしているという壮大かつ仰々しいバッグボーンがあるがその辺りの無駄に背伸びして格好付けた小難しい話はクライマックスにゾンビをいっぱい出して大殺戮をやりたいが為の口実に過ぎずおおまかな話としてはサッカーの試合でボールがチンコを直撃し、痛みで転倒した直後に相手選手のスライディングで金玉に追撃を食らった青年が、うっかり自分の股間に変な薬品を垂らしてしまったことがきっかけでゾンビが大量発生し、その青年の親父の誕生日パーティーに集まっていたボンクラ連中が手に手に武器を取ってゾンビをミンチにしたり自分がミンチになったりした挙げ句、ラスボスがスケボーでスッ転んで爆死するだけの映画である。

 ゾンビの大群に拳銃やショットガンを撃ちまくったかと思えば、誕生日プレゼントで貰った変な剣やチェーンソーをブンブンと振り回し、最後は戦車まで出てきて死体の山がドッカンドッカン築かれる壮絶なクライマックスは、さながら「ブレインデッド」から映画的センスを取っ払い血糊を倍増させたかのような趣であるが、跳び跳ねながらの2丁拳銃や、サラ・コナーみたいなショットガンの片手リロードが「どう?格好良いでしょ!?」みたいなノリで時折ぶっこまるので、我が国における「ヴァーサス」と似た何かを感じる瞬間もある。もしかしたらイッテンバッハも北村龍平同様に「ハイランダー 悪魔の戦士」から影響を受けた映画監督の1人なのかもしれない。

 

チンコが大変なことになる1秒前の映像

 

ドイツチェーンソー大量虐殺!

 

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