がっこう×××
〜もうひとつのがっこうぐらし!〜

監督:杉岡知哉

脚本:杉岡知哉

原作:海法紀光、千葉サドル

出演:桜井日奈子、武田玲奈
森迫永依、優希美青、おのののか

ストーリー

 それぞれの夢や悩みを抱えながら、私立巡ヶ丘学院高校に通う生徒たち。3年生の窪田 梢と篠原 実咲はコンクールに応募しようとドキュメンタリー作品の制作に忙しく、2年生の原田 璃子は、幼馴染みの高城 真帆に冷たくされながらも彼女を慕っていた。また演劇部では、仲間との意見の食い違いに悩む3年生の沢渡 ゆかりの姿があった。みんな学校生活を頑張りながら、やさしい保健の先生・佐倉 慈にそれぞれの悩みを打ち明け、不安な気持ちを紛らわす…そんないつもの日常のなか、突然生徒の悲鳴が放課後の校内に響きわたる…。

レビュー

 実写映画版「がっこうぐらし!」のスピンオフで、Amazon Prime Videoのオリジナルドラマとして製作された作品。出演者は秋元先生プロデュースのラストアイドルで固められた本編とは違い、演技経験の豊富な女優陣が揃っており、めぐねえことおのののかが重要な役で出演しているのもファンとしては嬉しい。しかし、宣伝用に公開された劇中の画面写真でスーパーマーケットで陳列されているキャベツをそのまんま土の上に置いたとしか思えない屋上菜園が物議を呼び、原作ファンの間では「キャベツぐらし」の異名でも知られている作品である。中にはこのキャベツ写真を「がっこうぐらし!」本編の画像だと勘違いする者まで現れ、この風評被害は映画の興行収入に少なからず影響があったものと推測される。

 そういった炎上騒動が背景にあり、更にはアマプラ限定ということも影響しているのか日本ではソフト化すらされていないこの作品。サブスクアンチで物理メディア原理主義者の自分としては是非とも円盤での鑑賞をしたいと思い色々と調べた結果、ジャパニメーションのリリースを専門としているアメリカの販売会社からBlu-rayがリリースされていることを知り、わざわざ輸入盤を取り寄せての鑑賞となったわけであるが、厄介なことにリージョンコードとは別の国コードロックが掛かっており、今度はそれを解除するのに家に存在する全てのプレーヤーを使って四苦八苦。手持ちのXbox Oneをあれこれ操作し、ようやく鑑賞することが出来た時の感動は何ものにも代えがたい映画体験であった。

 内容に関してはキャベツ以前の問題で単純に面白くない学園ゾンビものである。「がっこうぐらし!」本編では既に死亡しゾンビとなって校内を彷徨っていたであろう、その他大勢の女子生徒にスポットを当てた完全なる番外編である。いつも通りの学園生活を送っていた極普通の女の子が突如ゾンビパンデミックに巻き込まれてしまい、最後は都合よく目の前に現れた親友のゾンビを殺すことが出来ずに無惨にも食い殺される。お話としては以上。予算の都合なのかもしれないが、退屈なドラマ部分が大半を占めており、ゾンビ地獄と化した学園内での攻防を見たかった自分としては極めて残念な作りとなっていた。スリルもゴアもない、何を楽しめば良いのか分からない誰得なゾンビ作品であるが、これを観ることによって、憧れの先輩がゾンビになった瞬間にスコップを頭にフルスイングする本編の胡桃がいかにヤバい奴だったのかがよく分かるという意味では価値のある作品なのかもしれない。

 

まだ存命な頃のめぐねえ

 

炎上騒動の原因ともなった問題のキャベツ

 

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