ボーンシックネス
最怖ゾンビ軍団襲来

監督:ブライアン・ポーリン

脚本:ブライアン・ポーリン

出演:ダリア・ザビンスキー、ルビー・ラロッカ、
リッチー・ジョージ、ケビン・バーバラ

ストーリー

 謎の奇病に侵され骨髄を損傷し自宅療養をつづけるアレックス。彼の看病をする妻クリスティンは、友人のトーマスから骨に利く特効薬としてある粉末をもらう。この粉末は死んだ人間の骨髄から採取したものだった。粉末を飲みつづけたアレックスは次第に体中から蛔虫がわきゾンビ化してゆくのだった。彼らの住む街では謎の殺人事件が相次いでいた。これらの事件はこの世のものでない悪魔たち一団の仕業で、襲われた人間は次々にゾンビとなっていった。やがて街中がゾンビで溢れかえり、政府は遂に特殊部隊を投入し、治安を回復しようと試みるが全滅してしまう。地球はゾンビに被われてしまった。

レビュー

 JVDのディープレッドがリリースしたゾンビ映画の中でも特に凶悪な1本。もう全てにおいて頭がおかしい作品なので一体何から説明をして良いのか悩むところではあるが、とりあえずJVDが付けたサブタイトルが既に狂ってる。原題通りの「ボーンシックネス」の下に燦然と輝く「最怖ゾンビ軍団襲来」の副題。「最恐」ではなく敢えての「最怖」なので、そのまま素直に読むと「さいこわ」か「さいふ」になってしまうのだが、特典映像の予告編では何処ぞの素人が「さいきょ〜ぞんびぐんだん、しゅうらい!!」と自信満々にナレーションをしているので、恐らくJVD社員は本気で「怖」の音読みを分かっていないのだと推測される。

 しかし、そんな小学生レベルの間違いは些細な問題である。この映画に関してはストーリーも「ミート・マーケット」やシュナースの「サバイバル・オブザ・デッド」が可愛く思える程度に支離滅裂なので、鑑賞中は脳ミソの普段使わない変な部分を酷使することになる。とりあえず分かっている範囲で書くと、どうやら主人公は骨の難病を患っており、友人はその病気を治すために死体の肉やら骨やらを細かく砕いて、主人公にこっそり食べさせている。一方、墓場では謎の殺人事件が頻発しており、なるほど友人が新鮮な死体を主人公に食べさせるために殺人をしているのだなと思いきや、これが別にそういう話ではない。死体を食べ続けた主人公はケツや口からミミズを噴射するようになってしまい、なるほどこのまま主人公が徐々にゾンビになっていく話なのかと思いきや、これが何とそういう話でもない。

 死体から作られた即席民間治療薬を服用したせいでミミズを吐いたり食ったりケツから出してる主人公とは無関係に、墓場では次々と腐ったゾンビが誕生していき、気付いたら世界はゾンビだらけ。主人公も主人公で唐突にビニール袋を吐いたと思ったらそのビニールからモンスターが誕生して奥さんを食い散らかすし、「俺の体を寄生虫だらけにしやがって!」と主人公に責め立てられた友人も寄生虫に感染して顔面が崩壊しておっ死ぬしで、真面目にストーリーを追い掛けるのもアホらしくなったところで、墓場の主たる悪魔が登場。ここで誰もが忘れていた殺人事件の犯人が主人公であるとの真相が明かされるが、正直だからどうした以外の感想が出てこない。悪魔は自分のテリトリーである墓場を荒らした主人公にゴアゴアな制裁を与えて物語は終了…かと思いきや、何処かの駐車場を借りて撮影したと思われる軍隊とゾンビの戦いが10分ぐらいダラダラと続いていく。どんな構成だよ!

 しかし実のところストーリーなんてものは別にどうでも良く、この映画最大のセールスポイントはとにかく胸焼けするほどのゴア描写である。生きてる人間だろうが死んでるゾンビだろうが、ひとたびダメージを受ければ黒部ダムの放流みたいな勢いで血液がドバドバ出るし、どいつもこいつも顔面はズル剥けになるわ内臓はデロンとこぼれ落ちるわの人体破壊見本市みたいな展開が次から次へと起こるので、イッテンバッハやシュナースの映画が好きな人には堪らないものがあるかもしれない。ゴア方面にステータスを全振りしたゾンビ映画の究極系ともいえる作品である。


 

本物のミミズを喰ったり吐いたりしてる気持ち悪いシーン

 

まさに人体破壊の見本市!

 

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