ブラッド
血肉のいけにえ

監督:ブライアン・ポーリン

脚本:ブライアン・ポーリン

出演:ジョー・オルソン、アナ・アンダーソン、
リッチ・ジョージ、ニコラス・ジェームス

ストーリー

 世界はゾンビに支配され、人々は身を隠すように生活していた。ゾンビも建物に隠れ、獲物となる人間を求めていた。生き残った人間たちは、マンションなど、大きな建物に隠れていたが、争いが絶えなかった。仲間を殺されマンションをあとにしたジョナサンは、生きていくためにゾンビの肉まで食べていた。旅の途中、様々な人々と出会うが、ゾンビとの闘いに巻き込まれ、1人孤独だった。そして、進化した最強最悪のゾンビが肉食獣となって、彼の前に立ちはだかった。 

レビュー

 「ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来」で血みどろウンゲロミミズなお下劣ゾンビ地獄を描いてみせたブライアン・ポーリンによる待望の第2作。例によってJVDからのリリースなので「血肉のいけにえ」というセンスのないサブタイトルが付いているが、予告編では「血肉のしたたりが聞こえる…!」とボケなのかマジなのか分からないナレーションをしているところは相変わらずのJVDクオリティで安心させてくれる。

 物語は序盤から特に何の説明もなく世界中がゾンビだらけになっているので、恐らく「ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来」のアフターを描いた作品という解釈が正しいのかもしれない。要するに「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」からの「ゾンビ」的な作品なのだが、前作から進化した点といえば、日本刀を用いたチャンバラアクションがあることぐらいで、あとは驚くほど前作と印象が変わらない。相変わらずストーリーも難解。とりあえず分かっている範囲で書くと、敵対する兄弟がお互いに森をウロウロしながらゾンビを日本刀で狩っては何故かその肉を食っている。ゾンビの肉を食ってるのだから、そのうち口やケツからミミズが出てくるのだろうと思って見ていたが一向にそういう展開にはならず、兄の方が生存者の男と合流して、過去に起こった悲しい惨劇をおもむろに語り始める。

 どうやら兄弟は他の生存者と共にとあるシェルターで共同生活をしていたのだが、色々あってゾンビパンデミックが発生し、施設はゾンビだらけに。ここで描かれるゴア描写は完全にブライアン・ポーリンの面目躍如といった感じで、何とゾンビが女性のお尻をベリベリッと裂いて、剥き出しになった腸からウンコを絞り出して食ったりする。一体どんな脳ミソをしていたらこんなシーンを思い付くのか疑問であるが、十中八九ポーリンの性癖であろう。また、本作のゾンビは前作から大きく進化しており、口から触手がブリュブリュー!!と元気よく飛び出る点も大変素晴らしく、この回想パートのシーケンスはユニークな特殊効果が満載で非常に楽しませてくれる。しかしまぁ、映画最大の見所が回想シーンというのも些か狂った話ではあるのだが…。

 そんなわけで現在に戻り、ゾンデミックによって築かれた死体の山と対面する兄と新しい相棒であったが、その死体の山から例によって触手がブリュブリュー!と飛び出し、そのまま兄を取り込んで巨大なモンスターへと進化する。何でそうなるのか特に説明は無いが、悪魔のゴミゴミモンスターとなった兄と気付いたらゾンビになっていた弟による血で血を洗う壮絶バトルが開始され、結局両者共倒れで決着。その後は蛇足としか言いようのないオチが付いて映画は終わる。相変わらず主人公が誰なのかも分からないスットコドッコイなストーリーなのに加え、一体何をどうミスったらそうなるのか分からない終始ガックガクのビットレートで見辛いことこの上ない映画なのだが、ゴアに対する異常なまでの情熱だけは間違いなくモノホンなので、前作を楽しめた人なら確実にツボに嵌まる作品だろう。 

 

腸からウンコ直食い!汚い!

 

悪魔のゴミゴミモンスター誕生!

 

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