ウォー・オブ・ザ・デッド

監督:デヴィッド・A・ブライアー

脚本:デヴィッド・A・ブライアー

出演:アダム・スチュアート、アリッサ・コーエン、ジム・マーロウ、
クリスティ・レニー・ピアース、ジョナサン・バディーン

ストーリー

 突然地中から現れ、人間を滅ぼしていったゾンビたち。世界はゾンビが支配する暗黒の時代へと突入していた。彼らは独自の階級制度を持ち、捕まえた人間を捕虜として繁殖させ食料を確保し、その勢力は絶対的なものであった。僅かに生き残った人間たちは戦士として訓練し、ゾンビと戦いながら毎日を必死に生きていたが…。

レビュー

 ゾンビが人類の人口を遥かに上回り、滅亡寸前の世界が描かれる映画は数あれど、ゾンビに捕獲された人類牧場で農作業をさせられるゾンビ映画は本作くらいなものだろう。ここでの人間は完全にゾンビの奴隷扱いであり、残された僅かな人間の戦士たちはゾンビの勢力に半旗を翻すために日夜戦い続けているという設定で、早い話が「猿の惑星」のゾンビ版である。

 人類を征服するからには、さぞかし頭の良いゾンビなんだろうなと思って見ていると、これがウガウガ言いながらヨタヨタ歩いてる知性もへったくれもなようなタイプのゾンビしか出てこないので、何でこんな連中に人類が家畜同然に扱われているのかマジで謎。奴隷に選ぶ基準もさっぱり分からず、その場で内臓をほじくり出されて食い殺される犠牲者がいる一方で主人公とヒロインは都合よく捕獲されて人間牧場に収監されたりする。ちなみに、ゾンビは何で人間を捕獲するのかというと、どうやら檻の中で奴隷同士にセックスをさせて赤ん坊を量産し、成長して食べ頃になったら皆でウガーッと食べる為とのこと。随分と気の長い話だな!

 クライマックスは主人公らを助けに来た解放戦線の戦士たちがゾンビ軍団を皆殺しにし、実は黒幕だった人間もぶち殺して呆気なく決着。ちなみに主人公は逃亡中にはぐれたヒロインを探し求めてる最中に、何故か生きた人間にヘッドショットを決められる「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」オチで唐突に死ぬ。はっきり言って脚本はゴミであるが、気合いの入ったゴアシーンや役者陣が無駄に格好付けたアクションシーンはそれなりに見応えがあるので、退屈しのぎには丁度いいゾンビ映画である。

 

ゾンビに捕獲される人類。頑張れば絶対に逃げられるだろ

 

まさかの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」オチ

 

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