怪談新耳袋 絶叫編 まえ
すごい顔

監督:吉田秋生

脚本:三宅隆太

原作:木原浩勝、中山市朗

出演:山下リオ、真下玲奈、松尾寧夏、
岩清水華衣、野村涼乃

ストーリー

 文化祭を前にした女子高。やよいら美術部は準備に大忙しだ。美術室で、やよいは顔が黒く塗りつぶされた不気味な女の絵画を見つける。そして、不気味な女は絵から抜け出し、女子高生たちを襲い始める。その女の“すごい顔”を見た女子高生は次々と首を吊って死んでいく・“すごい顔”とは一体何者なのか?

レビュー

 1話5分で構成されている「怪談新耳袋」には「絶叫編」という名の50分の中編が存在しており、その中でも特にインパクトが強かったのが本作である。文化祭の準備を進める女子校を舞台に、曰く付きの絵画から抜け出した女の亡霊が生徒らを襲う学園ホラーであるが、もはやJホラーにおいて完全に食傷気味になりつつある黒髪ロングで白服の怨霊が本作でも登場する。しかし、この作品が明らかに異質なのは、彼女の顔を見た人間が勝手に首吊り自殺をして死んでしまうという点である。  その理由は、とにかく女性の顔が凄いから。あまりに凄すぎるので、それを見た女子生徒は自殺するしかないらしい。一体何がどう凄いのか気になって仕様がないが、それを見せてしまうと我々視聴者も首吊りをしなければならなので、カメラは決して彼女の顔を捉えることは無い。彼女の顔を見た女子生徒らのリアクションを見て、その顔を想像するしか無いのである。

 ところが、犠牲者のリアクションは様々だ。恐怖に怯える者もいれば、感動の涙を流す者もいる。そうかと思えば、「あははは、すごい!すごい!と大爆笑してしまう者まで現れる。合唱部の練習をしている講堂を幽霊が襲撃し、合唱の歌声が急激に甲高い悲鳴へと変わっていく心底不気味なシーンもあり、彼女らが天日干しにされてる魚みたいな状態で一斉に首を吊ってる光景は実に圧巻である。そして、最後は顔を見ていない筈の主人公までもが「いや〜すごい!すごい!」と物凄く爽やかな笑顔で首を吊ってしまい、結局何ひとつ分からないまま物語は終わる。これほど投げっぱなしの作品も無いが、何も明らかにならない故の底知れぬ不気味さが、しこりとなって胸に残り続ける印象深い1本である。

 

 

  あはっ あははっ すごい!すごい!と爆笑する犠牲者        この作品最大の見せ場である一斉首吊り自殺

   

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