死霊高校

製作:ジェイソン・ブラム

監督:クリス・ロフィング、トラビス・クラフ

脚本:クリス・ロフィング、トラヴィス・クラフ

出演:リース・ミシュラー、ファイファー・ブラウン、
ライアン・シューズ、キャシディ・ギフォード

ストーリー

 ビデオカメラを手に、深夜の学校に忍び込んだ男女4人の高校生。狙いは、明日公演予定の演劇「絞首台」を中止にすべく、セットを破壊すること。しかし、誰もいないはずの校内で20年前のニュース映像が流れているのを目撃する。「高校演劇“絞首台"の上演中、主役のチャーリーが首を吊られ死亡しました」 その瞬間、学校は出口なき恐怖の密室と化し、孤立無援の暗闇のなかで、4人は何者かに追い詰められていく。やがて明らかになる20年前の惨劇の恐るべき真相とは?それを知ったら最後、もう誰も生きては帰れない。

レビュー

 21世紀のホラー作品を語る上で必ず名前が上がる敏腕プロデューサー、ジェイソン・ブラム製作によるファウンド・フッテージ映画。CGやスタントマンは極力使わず、出演している僅か数名の役者は全員無名。おまけに舞台の大半が夜の学校という超低予算作品で、掻い摘んで言えば公開から15年以上経った「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の100回目くらいの焼き直しである。映画を見ただけでは全ての謎が解かれず、様々な考察の余地を残している作風も「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と共通しており、こういうジャンルが嫌いな人にはとことん受け付けない類の作品あることは間違いないだろう。 

 演劇部のセットを壊し、公演を台無しにするために夜中の学校に忍び込んだアメフト部のバカ部員らが想像を絶する恐怖に見舞われるストーリーはハッキリ言って自業自得以外の何物でもないが、「夜の学校に閉じ込められる」という状況設定は「学校の怪談」「エコエコアザラク」に代表される我が国に無数に存在する学園ホラー作品を彷彿とさせ、日本人としては非常に親しみやすいシチュエーションであるといえる。

 また、本作の元凶となる怨霊は20年前の公演中に首吊り事故で死んだ演劇部の男子生徒なのだが、顔を覆面で隠し、標的をロープで吊り上げ物理的に絞殺してくる様は完全に実体を持った殺人鬼であり、スラッシャー映画を被害者側の主観視点で描いた作品という見方も出来て面白い。登場人物がクズ過ぎて誰にも感情移入が出来ないという欠点もあるが、少なくとも同プロデューサーが関わっている「パラノーマル・アクティビティ」シリーズよりはケレン味に溢れた作品である。

 

学校に忍び込んだアメフト部員は次々と死んでいく

 

幽霊というよりは殺人鬼に近いハングマン

 

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