死霊のえじき
Bloodline

監督:エクトル・エルナンデス・ビセンス

脚本:マーク・トンデライ、ラース・ジェイコブソン

出演:ジョナサン・シェック、ソフィー・スケルトン、ジェフ・ガム

ストーリー

 街にはロッターと呼ばれるゾンビが蔓延していた。大学の医療センターで医学生ゾーイはロッターの研究を行っている。ある日、ゾーイは一方的に好意を寄せられている患者のマックスに強姦されそうになるが、マックスがゾンビに襲われ、ゾーイは助かる。5年後─ゾーイたちは生き残こり軍事施設にいたが、さらに世界中にはゾンビが増殖していた。その施設内で抗生剤の効かない謎の伝染病が発生し、ゾーイは施設外へ薬を取得しに行くことになる。途中、5年前に死亡したはずのマックスがゾーイを追って施設内に忍び込んで来る。ゾーイはマックスにはウィルスへの抗体があることに気づき。ゾーイはミゲル大尉たちの反対を押し切りマックスの血清から特効薬を作ろうとしていたが、マックスは鎖を引きちぎり脱走してしまう…。

レビュー

 ジョージ・A・ロメロによるリビングデッド・サーガの3作目である「死霊のえじき」にはロメロ無関係の関連作が幾つか存在している。まず、2005年に製作された「デイ・オブ・ザ・デッド2」であるが、これは決して「死霊のえじき」のその後の話などでは無く、精神病院内で起こるパンデミックを極めて退屈に描いた作品である。では、この話の一体どこが「死霊のえじき」なのかと言うと、冒頭のウイルス流出騒動が1968年であることからも分かる通り「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」を無かったことにして、「死霊のえじき」のような世界になるまでの経緯を描いた、所謂ビギニングものだったのではないかというのが自分なりの見解である。リメイクという名目で2008年に製作された「デイ・オブ・ザ・デッド」は、サラ、ローズ、ローガンといった原作の登場人物と同じ名前のキャラが多数登場するものの、物語の舞台は地下シェルターではなくコロラド州の片田舎ヒロインに従順なベジタリアン・ゾンビの存在や、使用する銃器に原作への僅かなリスペクトが感じられるものの、お話としては「死霊のえじき」とは何もかもが違う。どれくらい違うのかと言うと、豚骨ラーメンと流しソーメンくらい違う。しかし、何も考えずに楽しめる単純明快なアクション・ゾンビホラーとしては中々手堅い出来であったと個人的には思う。

 尚、先に上げた2作は、どちらもジェームズ・デューデルソンという人物が深く関わっている。彼は同じくロメロ映画である「クリープショー」の3作目にも関与していたりと、ロメロ作品の低クオリティな続編やリメイクを手掛けることに精力を費やす寄生虫のような存在であり、勿論本作の製作にもクレジットされている。さて、死霊のえじき」関連でいえば3度目の正直となる本作はというと、今まで以上に原作を意識した内容となっており、ゾンビだらけの世界を舞台に、軍事基地内での科学者と軍人らによる共同生活が描かれている。しかし、悲しいことにお話としてはあまりに御粗末。原作におけるサラの役割を果たすのが医大生のゾーイで、オリジナル同様に彼女には軍人の恋人がいる。軍人のボスであるミゲルがローズ大尉の立ち位置であり、更にはオリジナルのキャラで幼い少女も登場。この少女は肺炎を患っており、ゾーイはミゲルの猛反対を押しきって治療薬調達の為に軍人らを連れて危険な外の世界へと旅立つ。薬は手に入れたが、ゾーイがモタモタしてる内に軍人側に犠牲者が出てしまい、当然ながらミゲルは怒る。しかし、ゾーイは別に気にも止めず、同僚の彼氏が死んだことなどはお構いなしに恋人とイチャイチャ。この時点でゾーイに殺意を抱いたが、この先のストーリーもかなり酷い。

 ゾーイのストーカーであるマックスという名の男が半ゾンビ状態と化しており、ゾーイを追いかけてきたマックスが基地内に侵入する騒動が起きる。ミゲルは射殺しようとするが、ゾーイは貴重な研究材料になるからマックスを飼育させろと言い出す。何を隠そう、ゾーイは原作におけるフランケン博士ことローガンのキャラも兼ね備えており、ストーカー男のマックスがバブなのである。ゾーイの野望は止まることを知らない。マックスの血液と通常のゾンビの血液を比較したいから、外にいるゾンビを捕獲しろと言うのだ。渋々、捕獲に付き合わされた軍人は案の定死ぬ。その上、マックスは拘束具を解いて脱走。こうなった以上はマックスを見つけ次第射殺するのが道理というものだが、ゾーイは「貴重な研究材料だから殺すなとギャーギャー喚き立てる。更に悪いことにマックスは基地内にゾンビを解き放ち、雪崩込むゾンビによって次々と犠牲者が出る。特に何も悪いことをしていないミゲルは何故かローズ大尉ばりに中一番残酷な形で食い殺されゾーイの彼氏もあっちこっちを噛まれて重症。ロリ属性を兼ね備えたマックスは逃げる少女を追いかけ回し、ゾーイは少女を守る為にマックスをサクッと殺害。散々殺すなと言っておいて自分で殺す。そして、ゾーイは今までの研究を活かして超高速でワクチンを作成し、彼氏だけを助けて2人はブチューっと熱いキス。物語はハッピーエンドを迎える。ここまで無茶苦茶なヒロインは今だ嘗て見たこともない。死霊のえじき」と中途半端に似ているからこそ、これまでの作品群よりも余計に怒りを感じる極めて悪質な作品である。

 

   

         バブはストーカーの変態男!              近年稀に見るクソビッチなヒロイン。死んでしまえ!

 

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