リング
〜事故か!変死か!
4つの命を奪う少女の怨念〜

監督:瀧川治水

脚本:飯田譲治、祖師谷大蔵

原作:鈴木光司

出演:高橋克典、三浦綺音、立原麻衣、原田義雄
雛形あきこ、清水紘治、濱田万葉

ストーリー

 同日・同時刻4人の若者が原因不明の死をとげた。疑問を抱いた新聞記者・浅川は取材をするうち、彼ら4人が丁度1週間前同じペンションに宿泊し、1本のビデオテープを観ていたことをつきとめる。そのテープをビデオデッキにセットした時恐ろしい映像と共に彼が目にしたメッセージは…。「これを見たおまえは7日後に死ぬ。死にたくなければ―。」ビデオは途中で無情にも消されてしまっていた。彼らはこのビデオによって殺されたのか、それとも単なる悪戯なのか。浅川に残された時間はわずかあと7日であった。

レビュー

 鈴木光司のホラー小説「リング」を最初に映像化したフジテレビの2時間ドラマ。その後に作られた中田秀夫の映画版では、新聞記者の浅川役をシングルマザーにしたり、面倒くさい謎解きは高山竜司の超能力でサクッと解明するというアレンジが加えられたが、本作は概ね原作通りに物語が進行する。呪いのビデオの出来に関しては中田版の方が圧倒的に不気味であったが、助かる方法を提示した部分が若者の悪意あるイタズラによってバラエティ番組で上書きされているという絶望感や、世間からペテン師の烙印を押されている高山を本当に信用して良いのかという浅川の疑心、そして、刻一刻と迫りくる1週間後というタイムリミットの緊張感は、ハリウッド版を含むその後の映像化作品の追随を許さないほどに秀逸である。

 後にビデオ化された「リング完全版」ではTV放送では不適切だと判断されてカットされたシーン、搔い摘んで言えばエロ方面でのシーンが復活している。カーセックスに勤しむバカップルや、井戸の前で強姦される貞子といったピンク映画顔負けの濡れ場が用意されており、やはりホラーにはエロが必須だということを我々に教えてくれる。「リング0バースデイ」も仲間由紀恵がおっぱいのひとつでも出していれば永遠の名作になりえた可能性を秘めていたのだが…というキモ過ぎる妄想はさておき、本作の貞子は原作通り両性具有であり、特異体質であるが故に父親としか肉体関係を結ぶことが出来ない侘びしさ、子供を宿すことが出来ずに朽ちていく宿命を背負った哀しさを感じさせる悲劇のヒロインとして描かれているのも本作の大きな特徴である。恐怖もエロも悲哀も味わえる、何とも贅沢な1本であるといえよう。

 

基本、全裸で出てくる貞子の見事な乳

 

井戸の前で長尾に強姦される原作通りの展開も再現

 

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