フェノミナ

監督:ダリオ・アルジェント

脚本:フランコ・フェリーニ

出演:ジェニファー・コネリー、ダリア・ニコロディ、
ダリラ・ディ・ラザーロ、パトリック・ボショ―、ドナルド・プレザンス

ストーリー

 スイス・アルプスの山並みを望む由緒あるチューリッヒの女子寄宿学校に転入した米国人少女ジェニファー。長旅の疲れか、完治したはずの夢遊病を再発した彼女は、夜の街をさまよううち、連続少女殺人鬼の凶行現場を目撃してしまう。さらにルームメイトのソフィーも犯人の毒牙にかかり、学園内で完全に孤立してしまったジェニファーは、殺人鬼を追う昆虫学者マクレガー教授と協力し、虫と交信できる特殊能力を用いて単独捜査に乗り出すが…。

レビュー

 美少女、ウジ虫、首チョンパが嫌というほど詰まった世界中でアルジェントにしか撮れないであろうジャーロ映画の傑作。虫と心を通わす特殊能力を持ったヒロインを当時14歳のジェニファー・コネリーが演じており、アルジェントの歪んだ性癖によって盛大にゲロを吐かされたり、ウジ虫満載のプールにノースタントでダイブさせられたりと訴訟を起こしたら勝てそうなくらい気の毒な目に合っている。虫と交信できる美少女といったら普通は綺麗なお花畑で蝶と楽しく戯れるような可愛らしい絵面になりそうなもんであるが、この映画に出てくるのはよりにもよって死体に群がるハエやウジ虫といった絶対にお近づきになりたくない連中ばかりであるのもアルジェントの変態性が端的に表れていてポイントが高い。

 また、「ハロウィン」で精神科医ルーミスを演じた名優のドナルド・プレザンスが、チンパンジーと仲良く暮らす昆虫学者という、これまたアルジェント映画にしか存在しえないヘンテコなキャラを好演しており、劇中で強烈な存在感を残している。サスペンスと呼ぶにはおこがましいほどにストーリーが穴だらけであったり、どう考えても話に活かされていないジェニファーの夢遊病設定といった、アルジェントらしい大雑把な部分も目立つが、ここは素直にジェニファー・コネリーの清純な美しさや、ゴブリンによる素晴らしすぎるスコアの数々にウットリしつつ、プールいっぱいの死体やウジ虫にオゲゲーッ!となって楽しむのが正解といえよう。余談ではあるが、今は亡きヒューマンがリリースしたSFC用ソフト「クロックタワー」は、本作の設定を何から何までパクっているのは有名な話である。

 

 

アルジェント家長女、フィオーレ・アルジェントも犠牲者役で出演

 

ウジ虫プールの湯加減は最高だぜ!

 

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