ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
リ・アニメイテッド

監督:マイク・シュナイダー

クリエイター:無駄に多い

出演:バービー人形、レゴブロック、
粘土、親指、犬

ストーリー

 墓参りにやってきた兄妹ジョージとバーバラ。そんなふたりに、甦った死体が襲いかかる。ジョージは格闘の末に死亡し、近くの家に逃げ込んだバーバラは他の避難者たちと合流する。しかし一行は死者の襲撃を前にしながら対立。ゾンビの群れは容赦なく押し寄せてくるが…。

レビュー

 数ある「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」関連作の中でも、究極の原作レイプといえるのが本作であろう。それも、100人以上による前代未聞の集団レイプ事件である。オリジナル版のBGMや台詞はそのままに、全てのカットをアニメや人形劇といった媒体で完全再現したという意欲作であるが、何せ参加しているクリエイターが150人近くいるので当然のことながら全体における統一性なんてものは微塵もない。アメコミ調のアニメが次のシーンで唐突にクレイアニメになっていたり、そうかと思えば登場人物が突然レゴブロックになっていたり、しかし次のシーンでは突拍子もなく全員バービー人形になっていたり、ところがどっこい今度はプレステみたいなポリゴン劇に変貌を遂げたのも束の間、次のシーンでは昔懐かしいファミコン風の8ビット映像に逆行していたりと、とにかく画面に節操というものが無い。

  しかし、ここまではまだ笑って許せる方で、中には抽象画のようなものが延々動き回るというオリジナル版のどこの何の部分を再現したのかまるで判別の出来ないシークエンスが存在していたり、4歳児が頑張って描いたような絵が普通に登場していたり、オリジナル映像の上に虫みたいな小型ロボットを合成させて、そいつが何故かハリー・クーパーのハゲ頭を磨きはじめるといった歴史の教科書における偉人落書きレベルの低次元なものを見せられたりと、参加しているクリエイター連中の戦力差が著しいのは大いに気になるところだ。せわしなく変わる妙ちくりんな映像の連続にちょっとしたトリップ感は味わえるが、基本的にはオリジナル版の冒涜以上の何物でもない作品である。

 

人形で再現されたビル・ハインツマン。似てる

 

ベンとバーバラの会話が何故かファミコン風の映像に

 

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