着信アリ

監督:三池崇史

脚本:大良美波子

企画・原作:秋元康

出演:柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、
岸谷五朗、石橋蓮司

ストーリー

 由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、着信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう…。

レビュー

 秋元康が原作を担当した「リング」の絞りカス映画呪いのビデオに相当するアイテムをケータイの着信に置き換えただけの恥も臆面も無いストーリーに、幼児虐待問題や過剰なマスメディアに対する上っ面だけの風刺をほんのりと練り混み、あとは見た人が勝手に深読みして解釈してくれるだろう的な意味深だけど特に意味なんて無い中2病っぽいシーンを随所に入れただけの、本当に呆れるほど志の低い映画である。事実、本作からJホラーの衰退が始まったといっても過言ではないが、三池崇史らしい無駄に残虐でパワフルなショックシーンだけは一見の価値がある。

 特に、TVの生放送に出演していた吹石一恵の全身の骨がバッキバキに折られ、首が何重にも捻れて胴体から分離する一連の流れは、福山ロスに陥った奥様方の溜飲を下げるにはもってこいの名場面ともいえるだろう。見所といえばそれくらいの本当にろくでもない映画なのだが、本作は意外なほどヒットしてしまい、2本の続編や絞りカスである本作を更に絞ってカスも出なくなった菊川怜主演の連続ドラマ、果てはハリウッドリメイクの「ワン・ミス・コール」まで作られることになり、やはり秋元康のヒットメイカーとしての手腕はただ事ではないことを教えてくれる。

 

 

この娘が福山をゲットするとは誰が予想出来たであろうか

 

柴咲〜うしろ、うしろ〜!

 

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