ゾンビアス

監督:井口昇

脚本:井口昇、継田淳、村田青

出演:中村有沙、菅野麻由、護あさな
優希、ダニー、岸健太郎、亜紗美

ストーリー

 妹の死から立ち直れずにいる女子高生の恵は、先輩の亜矢に誘われ、真希、タケ、直井とキャンプへ出かけることに。すると旅先の山中で彼らの前に奇声を上げる不気味な男が登場。危険を感じた5人は急いで近くの村に逃げ込むが、なんとそこにはパラサイト(寄生虫)に寄生されたウンチまみれのゾンビ“ウン・デッド"たちが!次々と襲いかかってくるウン・デッド相手に果たして生きて帰ることはできるのか!?

レビュー

 ウンコまみれのゾンビがボットン便所から襲ってくる、比喩でも何でもなく文字通りのクソ・ゾンビ映画。今でこそ「富江アンリミテッド」や「電人ザボーガー」などを撮っている井口昇であるが、もともとはスカトロ作品を中心としたアダルトビデオを手掛けていた正真正銘のゲテモノ監督である為、本作はまさに井口昇の本領が発揮された作品であるといえよう。偽物であるとはいえ、妙にリアルなウンコを塗りたくったゾンビたちを、見たくもないのに執拗なアップとこだわりのアングルで何度も何度も写してくるのは精神衛生上よろしくないが、もしかしたらルチオ・フルチがスカトロに目覚めてゾンビ映画を撮ったらこんな感じになるのかもしれない(もう死んでるが)。

 しかし、井口はウンコと同じくらいゾンビ映画も好きなようで、廃屋に立て篭った生存者たちがウンコゾンビとの攻防を繰り広げる様は「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」さながらの緊張感だ。ヒロインを演じる中村有沙のパンチラ、胸モロ出しも辞さないアクションも見事で、題材がウンコでなければ日本を代表するゾンビ作品となったであろう。終盤はウン・デッドの原因である寄生虫の親玉と、寄生虫の所為で腹痛+オナラが止まらなくなったヒロインが放屁で空を飛び、壮絶な空中戦を展開する物凄い展開になるが、人前で汚いことが出来なかったことが原因で妹を死なせてしまったヒロインがトラウマを克服したという点では実はメチャクチャ感動的で胸が熱くなる展開だったりもする。ゲテモノ映画であることは変わりないが、井口昇の映画制作の才能も堪能出来る作品である。

 

ウンコまみれのゾンビ、ウン・デッド!

 

この後ヒロインがオナラで空を飛ぶ感動の展開に

 

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