ヴァンパイア
黒の十字架

監督:トミー・リー・ウォーレス

脚本:トミー・リー・ウォーレス

出演:ジョン・ボン・ジョヴィ、クリスチャン・デ・ラ・フュエンテ、
ナターシャ・グレソン・ワグナー、アーリー・ジョバー

ストーリー

 仲間を次々とヴァンパイアの餌食にされた、ヴァンパイア・ハンターのデレク。凄惨な現場を幾度となく目撃した彼は、ヴァンパイア退治に執念を燃やし、新たな仲間を従えてヤツらを追いつめていく。しかし、ヤツらのリーダー格である女吸血鬼が“黒の十字架”を手に入れ、暗闇だけでなく白昼堂々と行動できる絶対能力を得てしまうのだった…。デレクの仲間の一人である神父を人質にとり、ある古代の儀式を行わせようとするヴァンパイアたち。それを阻止しようと、デレクは残された仲間とともに血戦を挑む―!

レビュー

 ジョン・カーペンターの「ヴァンパイア 最期の聖戦」の続編であるが、カーペンターは製作に回り監督はオモチャ屋が世界征服を狙うズッコケ映画でお馴染み「ハロウィンV」のトミー・リー・ウォーレスが担当している。カーペンター風味の演出なのに何かが致命的に欠けているあの頃の作風は本作でも健在で、相変わらず100点満点中53点ぐらいの何とも微妙な映画に仕上がっている。

 主役を演じるボン・ジョヴィ含め、吸血鬼退治のメンバーには個性的な面子が揃っているし、前作でも印象的だったロープ付きの杭を心臓にぶち込んで車のウインチで外に引きずり出すヴァンパイア一本釣りも惜しみなく描かれているのにも関わらず、テンポの悪さや演出の違いでここまで退屈な映画になってしまうのだから、カーペンターという天才の凄さを再確認できるという意味では価値のある作品なのかもしれない。尚、カーペンターの手を完全に離れた「ヴァンパイア 呪力転生」なる3作目も存在しているが、そちらはもはや1作目の面影が微塵も無いので、カーペンターファンは見る必要が全く無いということも追記しておこう。

 

左からヘッポコ神父、ボン・ジョヴィ、クソガキ、ジジイ

 

ヴァンパイア1本釣り!

 

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