ダリオ・アルジェントの
ドラキュラ

監督:ダリオ・アルジェント

脚本:ダリオ・アルジェント、エンリケ・セレッソ
ステファノ・ピアニ、アントニオ・テントリー

原作:ブラム・ストーカー

出演:トーマス・クレッチマン、アーシア・アルジェント、
ルドガー・ハウアー、マルタ・ガスティーニ

ストーリー

 ジョナサン・ハーカーは妻・ミナの友人であるルーシーにドラキュラ伯爵の家での図書館司書の仕事を紹介してもらうため、パスブルクという小さな村を訪れる。数日遅れてミナもパスブルクに到着しルーシーの家に行くのだが、夫は数日間戻って来ないことを知る。実はそれはドラキュラ伯爵がミナを手に入れるための罠であり、さらにルーシーとタニアを仲間にし、ミナを伯爵邸へと誘い込む。一方、村で不思議なことが相次いでいたことから噂を聞きつけ、ドラキュラ伯爵の宿敵でもある吸血鬼専門研究者ヴァン・ヘルシングが現れる。ミナをドラキュラ伯爵から守るため、村の平和を守るため、ヴァン・ヘルシングはドラキュラ伯爵との戦うのだった。

レビュー

 これまで幾度となく映像化されてきたブラム・ストーカー原作のドラキュラを、もはやここ数年はただの妙チクリンな映画を撮ってるだけの風変わりなジジイとなりつつあるイタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが3D映画化。しかし、我が国での公開は2Dのレイトショーのみという不遇な扱いだった為、やたらと立体視を意識した超低クオリティのCGが滑稽な印象を与えるまくる世にも奇妙なドラキュラ映画となってしまっている。

 とはいえ、冒頭から早々に美女が全裸になるという相変わらずのスケベ心を発揮していたり、「サスペリア・テルザ」では皆無であったアルジェント全盛期の頃の映像美をほんの少しだけ感じさせるカットがあったりするのは往年のアルジェントファンとしては嬉しい。ドラキュラが蠅の大群に変身して窓にこびりつく「フェノミナ」を彷彿とさせるシーンもあるが、虫フェチのアルジェントともあろうものが、蠅の大群は冗談みたいな出来のCGで誤魔化しているのに少々の不満が残る。本作に対する不満の大半はその場違いなCGにあり、中でも巨大なカマキリに変身したドラキュラの襲撃シーンは絵面がシュール過ぎて笑うしかない。何となく「インフェルノ」のホットドック屋の親父に通じるシュールさであるが、こんなシーンで怖がれという方が無理な話だ。

 また、アルジェントの実娘であるアーシア・アルジェントが「サスペリア・テルザ」に続いて今回も登場し、またしても変態親父によって裸にひん剥かれているが、アラフォーになってしまった彼女の垂れ下がったオッパイを見て喜ぶ層が果たして(このオレ以外に)どれほどいるのか疑問である。本作の彼女はピアノ教師という設定であり、鑑賞前は「あのアーシア嬢にそんなスキルが!?」と大いに驚かされたが、劇中では何とドレミファソラシドを順番に弾くシーンのみで盛大にズッコケさせてくれた。弾けないならそんな設定いれんなよ!

 

アラフォーになっても親父の映画で脱がされるアーシア嬢

 

何故そこでカマキリを出すんだアルジェント…

 

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