カルト

監督:白石晃士

脚本:白石晃士

出演:あびる優、岩佐真悠子、入来茉里、
岡本夏美、林田麻里、三浦涼介

ストーリー

 タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三人は、ある母娘の除霊番組のレポーターを務めることになる。だがそこには想像を超える恐ろしい霊が巣食っていた。除霊に訪れた霊能者たちは次々と倒れるが、娘の美保に憑いた霊は取り除くことができない。遂に最強の霊能者NEOがこの除霊に臨む!一体この家を恨む真の呪詛者は誰なのか?霊との戦いでNEOは勝利することができるのか?

レビュー

 白石晃士監督が手掛けたモキュメンタリー・ホラーの中でも屈指のエンターテイメント性を持つ作品であり、もはやホラー映画というよりはヒーローによる異能バトルを描いた映画といった方が正しい。心霊特番に参加することになったあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人は、霊媒師を連れて怪奇現象に悩まされるある母娘の元へと訪れる。しかし、そこの家で起こっている怪異は完全に彼女らの理解の範疇を越えており、娘が飼い犬を食い殺したり、お祓いの最中に幽霊とは明らかに異質なクリーチャーが現れたりする。奮闘空しく霊媒師は死亡し、恐怖のあまり現場をドタキャンした入来茉里も何故か超能力に目覚め、口うるさいマネージャーを念動力でノックアウトして行方不明になってしまう始末。にっちもさっちも行かなくなった頃に、三浦涼介演じる見るからにチャラい自称霊能者が現れ、映画のテイストが大きく変わることになるのだ。

 NEOと名乗るこの男は、岩佐真悠子を見るなり、彼女の背中に直接手を突っ込んで黒い胎児のようなものを引きずり出す。どうやら彼女は知らないうちに得体の知れない化け物を体内に呼び込んでしまったようだ。いかにも胡散臭かったこの男の能力が本物であることが証明されたところで、一同は再び問題の家へと乗り込む。そこからの展開はとにかく一瞬たりとも目が離せない。何が起ころうが持ち前のスーパーパワーでアッサリと解決していまうNEOの無双っぷりも見ていて楽しいし、事件の裏で糸を引いていたカルト教団の存在も実に不気味である。また、残されたヒロイン2名もワーキャー言ってるだけの傍観者というわけではなく、実は強い霊感を持っていたあびる優が、家に仕掛けられた呪いの爆弾の位置を特定する探知レーダーみたいな役回りを果たしたり、岩佐真悠子はNEOが娘から引きずり出した化け物を一時的に憑依させる一時保管庫みたいな役目になったりと、きちんと彼女らにも存在する意味があったりする。入来茉里の念動力含め、ヒロインらの潜在能力は冒頭で交わされていた何気ない会話の中に伏線として存在しているのも実に上手いと言えよう。

 教団の手に落ちた入来茉里の行方も、得体の知れない物体Xを憑依された岩佐真悠子の徐霊も全部放ったらかしにし、邪神の降臨を高らかに宣言するカルト教団に対してNEOが「本当の戦いはこれからだな」と不敵なセリフを残して唐突にエンドロールになる結末は、週刊少年漫画の打ち切りあるあるをマジでそのまんま実写で再現しており、思わず「白石晃士先生の次回作にご期待下さいというテロップを右端に付け加えたくなってしまうほどである。物語としては完全に消化不良であり、賛否の分かれる終わり方なのだが、世界の終末を予感させながらも、「それでもNEOなら…NEOならきっと何とかしてくれる…!」と思わせてくれる、極めて前向きなオチの付け方で、個人的には最高の幕引きであった。

 

 

    こいつの登場で映画の雰囲気が一変する        何が現れても左手を翳すだけで倒してしまうNEO無双

 

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