キャビン・フィーバー
ペイシェント・ゼロ

監督:カーレ・アンドリュース

脚本:ジェイク・ウェイド・ウォール

出演:ショーン・アスティン、カリー・グレアム
ライアン・ドノフー、ジリアン・マーレイ

ストーリー

 カリブ海に浮かぶ無人島へバカンスに訪れた4人の若者たち。最高のダイビングスポットだと思っていたその海に潜ると、そこには、肉や骨が剥き出しになった魚の死体だけが沈んでいた。不審に思いながらもキャンプ生活を続けている彼らだったが、仲間の女性が、突然、皮膚にできた赤い斑点に気づく。最初は日焼け程度に思っていたが、やがてその斑点は全身に広がり、肉を溶かし、ついには彼女の口から、滝のような勢いで血の嘔吐が噴射され、仲間たちに浴びせかけられるのだった…。

レビュー

 イーライ・ロスというド級の変態を世に知らしめる結果となった「キャビン・フィーバー」の3作目となる作品。前作「キャビン・フィーバー2」は製作途中の仕様も無いゴタゴタと、力士クラスのデブ女がプールで処女を喪失する、感染した女にフェラチオされた男子生徒のポコチンが腐ってトロけ落ちるといった、イーライ・ロスのお下劣な部分だけを過剰にクローズアップさせた何とも頭の痛くなる映画であったが、今作では1作目の前日譚ということで、ウイルスのゼロ号感染者を研究する科学者サイドの話と、誰がおっ死のうが全く問題のないバカな若者グループがバカンス中に体験する悪夢を平行して描き、前作では全く見られなかった徐々に皮膚がグズグズになっていく得体の知れないウイルスの恐怖や、それによって引き起こされる仲間割れ、胸糞悪くなる後味最悪の結末など、初代のテイストを感じさせる優等生な仕上がりになっている。

 そうはいっても、感染した女の股間をガッツリ舐めまくっていた男が顔を上げた途端に口元が血だらけになっているショットや、巨大な張型で頭部を粉砕されるという生んでくれた親に対して申し訳なくなるような死に様があったりと適度に下品なシーンも盛り込まれており、誰もキャビンでフィーバーなんかしていないのにも関わらず、しっかりと「キャビン・フィーバー」以外の何物でもない映画になっているところは素直に感心してしまった。ただ、皮膚がグズグズのトロトロになった研究所の人間がウガーッとなって襲ってくるのは完全にゾンビ映画であってウイルスの恐怖とは全く別物のような気もするが、そもそも1作目の時点で未知の細菌の悍ましさとアメリカ南部に生息するキチガイの脅威を同時に描いた結果、恐怖の核となる部分がぶれまくっていたカオス過ぎる内容だったので、そういう意味ではオマージュと言えなくもないだろう(絶対違うが)。とりあえず、女性感染者同士の怪獣映画さながらのキャットファイトは必見である。

 

これはもうゾンビ映画だろ! 

 

「サンダ対ガイラ」ばりの壮絶なキャットファイト!

 

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