サンゲリア 監督:ルチオ・フルチ 脚本:エリザ・ブリガンティ
出演:イアン・マッカロック、ティサ・フォロー、 リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトス ストーリー ボートがNYの海を漂流している。調査のために乗り込んだ警官は、中に潜んでいたゾンビ…別名サングによって食い殺される。もう1人の警官によってサングは射殺され、殺された警官の死体は検死解剖へと送られる。事件は闇に葬られたかに見えた。ボートの持ち主の娘であるアンは、事件の真相を確かめるためにボートへと潜入をする。そこで同じくボートを探索していた新聞記者のウェストに出会い、彼がボート内で見つけたと思われる手紙を受け取る。「私はマツール島で謎の奇病に感染し、モルモットにされている。」そう記された内容は、アンの父親がアン宛てに出したものであった。2人は捜索の為、マツール島へと向かう。 ボートを所有するブライアンとスーザンの協力を経て、なんとかマツール島へと到着した一行。実はここに来るまでに、海中で鮫とサングの白熱したガチンコバトルが展開されていたのだが、海面でクルージング中の彼らには知ったこっちゃない。というわけで、バギーで出迎えてくれたのはメナードという医師。彼の話によるとマツール島では謎の奇病が蔓延しており、それに感染した者は死に至り、サングとなって甦るという。アンの父親もサングとなり、自分が始末したことを説明する。地元住民は、これをブードゥーの呪いだと語っているそうだ。そんなこんなで診療所へと辿りついた彼らはメナードの要望により、メナードの妻を訪問することになった。 メナード夫人は既にサング達によって食されていた。晩餐を邪魔されたサング達は、アン達に襲い掛かる。急いでバギーで逃亡する一同だったが、目の前をフラフラ歩いていたサングと衝突し、バギーは大破。とりあえず歩いて診療所へと向かうことになったが、足を負傷したウェストは「もう歩けない!」と泣き言を連発。一休みついでにアンと乳繰り合う。そんなバカ2人をよそに先を急ぐブライアンとスーザン。スペイン征服者達の墓を見つけると、何故かそこら中からサングの群れが姿を現し、哀れスーザンは咽喉笛を食いちぎられて絶命するのであった。 命からがら診療所へと逃げ込んだ3人は、メナード、助手のルーカス、看護婦らと協力し、奴らを迎え撃つ作戦に出る。しかし内部に放置されていた死体が次々と甦り、メナード、ルーカス、看護婦はアッサリと食されてしまった。ついに診療所へと進入を開始したサングの群れに必死の抵抗を試みる3人。しかし倒しても倒してもサングは襲い掛かってくるので、仕方が無く裏口から脱出する3人であった。最初からそうしろ。 ボートに乗り込もうとするブライアンの行く手を遮るのは、サングと化したスーザン。自分の恋人を撃てる筈もなく、ブライアンは噛み付かれてしまう。急いでマツール島を後にするアンとウェスト。ブライアンは船内で息を引きとってしまった。「サングになるわ!」と警告するアンだが、ウェストは「大丈夫さ、甦らないよ」と根拠の無い自信を持って否定し、死体を事件の証拠としてNYに持ち帰ることを決意する。やっぱりバカだったようだ。その頃、NYではサングの群れが大行進を開始していた… レビュー 「ゾンビ」の模倣品と言ってしまえばそれまでだが、容赦の無い、それでいて芸術的な残酷描写がコアなファンに熱狂的な支持を得ている。ルチオ・フルチは基本的に残酷描写のみをネッチリ時間をかけて撮って、ストーリー部分は「地獄の門が開いたら大変なんだよ」の一言で片付ける監督なのだが、この「サンゲリア」のストーリーは相当練られている方である。と言っても、ゾンビvs鮫のバトルを脈絡も無く挿入したり、骨も残ってなさそうな数百年前の死体が土中から突然復活してきたりと多少雑な部分もあるのだが、何よりも驚きなのがラストのオチへの伏線がちゃんと張ってあるという点。これ以降のフルチ作品を見れば分かるが、どれも突拍子の無い上にシュールすぎてワケワカメなオチばかりなのである。まぁ、それがルチオ・フルチの持ち味でもあるのだが… 尚、本作を見てパクリだと激怒したダリオ・アルジェント(「ゾンビ」の出資者)がフルチに抗議文を送ったそうだが、フルチは 「ゾンビは貴様の専売特許じゃ無い。昔からハイチとキューバのモノだ!」 と逆ギレした有名なエピソードがある。やっぱ只者じゃないわな、このオッサン。

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鮫からマジ逃げするスタントマン。ご苦労様です
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